診療内容
新型コロナウィルスの流行により、日本の小児科診療は一変しました。発熱患者さまは発熱外来のみでの診療となり、病院によってはオンライン診療も行われるようになっています。 一方では、気になる症状があっても病院受診を控える患者さまも増えているようです。
そのような環境の中で、地域の中核病院としての当院小児科には、新型コロナ感染症への対応はもちろんのこと、どんな症状でも気軽に相談ができて、しかも高度な専門的検査や治療が受けられることが期待されていると考えます。
そのために小児科専門医2名に小児外科専門医も1名が加わり、こどもに関する心配事には内科系・外科系にかかわらず何にでも対応できるような体制を整えております(周産期・精神科領域は他院を紹介する場合があります)。
また、急病に関しても24時間対応可能な体制をとっておりますので、いつでもご相談ください。
当院小児科の得意分野としては、内科系では、肺炎・気管支炎などの感染症、川崎病、気管支喘息、食物アレルギー、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、成長ホルモン分泌不全性低身長症などがあり、外科系では鼡径ヘルニア、陰嚢水腫、包茎、急性虫垂炎、乳児血管腫、膀胱尿管逆流、水腎症、気胸などが挙げられます。
単行本「患者が決めた!いい病院ランキング(オリコン・エンタテインメント)」では、当院小児科に対する患者さまのコメントとして、診察が丁寧。子どもの発育など普段気になること相談しても的確、明朗に答えてもらえ、不安が解消した。なんでも相談しやすい雰囲気がある。(28歳女性)/詳しく検査してくれる。(47歳女性)などが挙げられています。 また、ある日受診されたお母様がこんなことをおっしゃっていました。『困ったときは厚生病院へ行きなさい、と先輩ママから教えてもらいました。』 まさにこの様な病院小児科を私たちは目指しております。
これからも、安心して子育てができ、子どもたちが心身健やかに成長できるよう、地域医療に貢献してまいりたいと考えております。
初めての受診では、「こんな症状で受診してもいいのかな?」「専門的な検査をしてもらえるのかな?」などのご不安があるかと思いますが、なんでもご相談していただいて結構ですので、安心して受診されてください。
最近では下に記載するような主訴や疾患の方が当科に受診されています。
2022年度 初診で頻度の多い主訴(発熱を除く)
中学生 1、腹痛 2、頭痛 3、立ちくらみ/めまい
小学生 1、腹痛 2、胸痛 3、発疹、じんましん
幼児 1、咳嗽 2、嘔吐/下痢/血便 3、皮膚腫瘤/鼠径ヘルニア
乳児 1、食物アレルギー 2、血管腫 3、誤飲疑い
定期受診されている方の主な疾患
気管支喘息、食物アレルギー、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、花粉症
鼠径ヘルニア、包茎、停留/移動性精巣、臍ヘルニア
便秘、肛門周囲膿瘍
乳児血管腫
成長ホルモン分泌不全性低身長
川崎病、IgA血管炎、PFAPA(周期性発熱)症候群
夜尿、血尿群、水腎症、膀胱尿管逆流
片頭痛
過敏性腸症候群、機能性ディスペプシア
気管支喘息:喘息外来を17:00から行っており、保育園児や就学児もお休みを取らずに受診いただけます。また、夜間の増悪にも対応可能ですので、安心して通院いただけます。
低身長:低身長の原因は体質性であることが多いですが、中には治療の必要な疾患があります。当科ではそのスクリーニングと、成長ホルモン補充療法を行っております。
乳児血管腫:当科ではガイドラインで推奨度の高いプロプラノロール療法を行っています。血管腫の種類や形状によっては、形成外科と連携してレーザー治療を行っています。
食物アレルギー:アナフィラキシー歴のある方への食物負荷試験も、十分なご相談の上行っております。給食での急な誘発症状には、診療時間外も対応させていただきますので、エピペンを所持されている方も通院いただけます。