泌尿器科

泌尿器科医師紹介ページへ

診療方針

柏厚生総合病院の泌尿器科は2011年1月より現在の常勤医が赴任し、これまで以上に地域の方々のお役に立てる泌尿器科を目指して日々努力して参ります。ご自身の排尿状態が悪いと自覚されてたり、前立腺などの泌尿器腫瘍の心配、性機能のお悩みがある方はお気軽にご相談下さい。

泌尿器科と言えば性病のイメージのあるかもしれませんが、実際は非常に広い範囲の疾患をカバーしており、その内科的治療のみならず外科治療も行います。
以下泌尿器科で扱う臓器の図です。

対応疾患

排尿障害

前立腺肥大症 過活動膀胱 腹圧性尿失禁 神経因性膀胱

尿路性器感染症

膀胱炎 尿道炎 前立腺炎 腎盂腎炎 精巣上体炎 精巣炎 性行為感染症

尿路悪性腫瘍

前立腺癌 膀胱癌 腎細胞癌 腎盂癌 尿管癌 精巣腫瘍 後腹膜腫瘍

尿路結石症

腎結石 尿管結石 膀胱結石

男性機能障害

勃起不全(自費診療となります) 男性更年期障害

医師

部長 市川寛樹

学歴

旭川医科大学 H9卒

所属学会

日本泌尿器科学会    腎癌研究会
日本放射線腫瘍学会

認定等

日本泌尿器科学会指導医・専門医
日本がん治療認定医機構認定医
身体障害者福祉法指定医(膀胱又は直腸機能障害)
身体障害者福祉法指定医(腎臓機能障害)
臨床研修指導医
難病指定医

松岡直樹

学歴

京都大学 H3卒

所属学会

日本泌尿器科学会   日本透析医学会
日本がん治療学会

認定等

日本泌尿器科学会指導医・専門医
日本がん治療認定医機構認定医

藤森雅博

学歴

岩手医科大学 H5卒

所属学会

日本泌尿器科学会

認定等

日本泌尿器科学会指導医・専門医
日本医師会認定産業医

当科では上記疾患を幅広く診療可能です。
慢性腎機能障害(蛋白尿など)や透析治療、腎移植は当科は扱っておりません。恐縮ですが腎臓内科、または腎移植を扱う泌尿器科を受診してください。
特に常勤医は癌専門病院での経験と、がん治療認定医機構の認定医でもありますので泌尿器科腫瘍の診断と外科治療、化学療法については得意分野としております。
尿路感染症や尿路結石についても入院治療が必要な場合にも対応が可能です。現在結石破砕装置は当院に導入されておりませんので、破砕が必要な尿路結石に対する治療については近隣の病院へご紹介する事になります。しかし治療の適応の診断は可能ですので急な腰背部痛を来した場合などもご相談ください。
泌尿器科外来診察室は2階で、外来診療に十分な超音波検査器と軟性膀胱鏡、尿流量測定器を備えています。外来は予約制で可能な場合は事前にご連絡いただけますと幸いですが、その限りではありませんので当日受付でご予約いただいても構いません。
特に初診の方は尿検査を行う事が多いため、可能であれば尿が溜まった状態で泌尿器科窓口までお越し下さると待ち時間は少なくなります。診察前に尿を検査し結果とともに診察を行います。
できる限り待ち時間が少なく診察する様に努力致しますが、当日の予約状況や、患者様の状態によっても待ち時間は変化してしまいます。多少待ち時間が長くなる事も御座いますが、何卒ご理解くださいますようお願いいたします。
現在の医療は学術的根拠に基づいた治療の提供が不可欠であり医師、看護師ほかすべての医療者も絶えず最新の学術情報を習得し、技術的にも向上し続ける必要があります。 また医療の原則は信頼関係と考えております。 患者様がご理解いただけるまで充分な情報を提供し、納得して治療を受けていただけるよう努力します。不明な点や解らない点については遠慮せずに御質問ください。

 

手術件数

2012年 2013年 2014年 2015年 2016年

膀胱癌

膀胱全摘術 回腸導管造設

1

1

2

1

1

経尿道的膀胱腫瘍切除

21

15

20

22

27

腎盂/尿管癌

尿管カテーテル尿採取
逆行性腎盂尿管造影

4

3

1

5 3

腎尿管全摘+膀胱部分切除

1

2

2

0 2

前立腺癌

根治的前立腺全摘術

7

9

9

9 2

前立腺針生検

57

37

44

58 45

両側精巣摘除術

0

1

0

0 1

前立腺肥大症

経尿道的前立腺切除(TUR-P)

4

7

3

4 4

腎癌

根治的腎摘除術

1

1

2

4 3

腎部分切除

0

0

1

0 2

経皮的腎瘻造設

4

2

2

1 3

尿管ステント留置

1

4

1

9 12

膀胱砕石術

4

3

2

1 0

膀胱瘻造設術

0

2

0

0 0

包茎環状切開術

4

2

4

5 1

精巣腫瘍

高位精巣滌除

2

0

0

2 2

陰嚢水腫根治術

0

0

0 1 2

泌尿器科部長 市川寛樹

平成9年旭川医科大学卒
日本泌尿器科学会 専門医 指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
泌尿器内視鏡学会会員
日本放射線腫瘍学会会員
腎癌研究会会員
泌尿器放射線研究会会員
厚生労働省 がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修修了
身体障害者福祉法指定医(腎機能障害 膀胱直腸機能障害)
栃木県立がんセンター非常勤医師

経歴

平成9年 東京都立駒込病院外科臨床研修医
平成11年 旭川医科大学泌尿器科医員
平成12年 北海道深川市立総合病院泌尿器科
平成14年 国立がんセンター中央病院泌尿器科レジデント、チーフレジデント
平成18年 栃木県立がんセンター泌尿器科
平成20年 東京都立駒込病院泌尿器科
平成23年 柏厚生総合病院 泌尿器科

前立腺癌の診断・治療法 当科の手術の特色

前立腺癌の診断や治療法に関しては様々な情報が溢れており、一般の方が正しい知識を得る事が難しい事もあります。
前立腺癌は他のがんと比べて進行がかなりゆっくりですので、担当医から十分説明を受けて熟慮して納得してから治療を開始しても遅くはありません。
一般的な診断、治療法については下記のサイトなど参照していただけますと幸いです。

国立がん研究センター癌情報サービス 前立腺癌

1 前立腺針生検

PSAが高値の場合、実際に癌があるかどうか前立腺に針を刺して組織を採る針生検を行う必要があります。
各病院で様々な方法で行っておりますが、当科では1泊2日の入院で、仙骨硬膜外麻酔下に経直腸的に行っています。これは直腸にエコーを挿入して直腸の壁越しに針を刺して組織を採る方法です(下図)。通常12カ所生検します。
持続する血尿、高度な血便、感染症(前立腺炎)、尿閉など合併症もまれに起こる事があります。

2 当科における前立腺癌の治療方針

リンパ節転移や他臓器転移のある場合はホルモン療法を継続的に行います。
転移のない限局性前立腺癌の治療に対して、国際的に使用されている前立腺癌のリスク分類によって治療法を選択いたします。
リスク分類とはPSA 、グリソンスコア、臨床病期から、低リスク 中間リスク 高リスクに分類します。

治療法

低リスク

PSA<10 かつ
グリソンスコア≦6かつ
小さな限局がん(T1−T2a)

無治療経過観察
手術(前立腺全摘術)
放射線内照射(I-125小線源治療)
放射線外照射(IMRT/3DCRT)

中間リスク

PSA10-20または
グリソンスコア 7または
広がりのあるがん(T2b)

手術(前立腺全摘術)
放射線内照射(I-125小線源治療)
放射線外照射(IMRT/3DCRT)+短期ホルモン療法(放射線治療前約6ヶ月)

高リスク

PSA20以上または
グリソンスコア 8−10または
前立腺外に出たがん(T3-T4)

手術(前立腺全摘術)
放射線外照射(IMRT/3DCRT)+長期ホルモン療法(放射線治療前後2−3年)

当院には放射線治療設備が導入されていないため、放射線外照射または小線源治療をご希望も場合、現在のところ国立がん研究センター東病院や大学病院にご紹介させていただいております。その場合も治療前後のホルモン療法やPSAフォローアップは当院で行う事も可能です。

前立腺は周囲臓器(尿道、膀胱など)との境界が定かではなく、前立腺自体は薄い膜でしか包まれていないため、他の臓器のがんの手術に比べて断端陽性(取り残しがある可能性)となる事がすこし多いと言われております
しかも前立腺は骨盤の奥にあり、男性は骨盤が狭いため視野が悪く、高い技術が要求される手術です。現在ではロボット支援手術や腹腔鏡手術も行われています。

当科の前立腺全摘術は従来の開腹手術ですが、小切開による広汎切除で行っております。前立腺に極力周囲組織をつけて切除し、根治性を向上させるよう努力しております。一般的に高リスク群では手術療法では採りきれない場合もあり、手術療法は推奨されない場合もあります。もちろん限界はありますが当科では高リスク例でも積極的に拡大術式で手術を行っており良好な治療成績を得ています。
広汎切除といっても合併症がおこる頻度は通常の前立全摘と変わりなく、問題がない場合術後約8−10日で退院可能です。
前立腺全摘では尿失禁が問題になります。個人差はありますが、以前の術式より失禁量はだいぶ減少しております。
もちろん病態に応じて術式の選択をしますので、低リスクで癌がない側では勃起神経温存術も考慮する事も可能です。

担当医

外来診療担当医表

 診療科一覧へ戻る

診療科の紹介