乳腺外科

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乳腺外科

乳腺外来受診者数が増加しているため、独立した科としての専門診療提供が必要であるとの観点から乳腺外科が2015年春に設置されました。

精度の高い検診、精査を提供し、最新のガイドラインに準じた乳がん診療はもとより、広範囲の周辺疾患に対応いたします。乳房形成などの整容における選択肢が広がっており、形成外科との協働で実施いたします。

平日全曜日に外来診療を行なっており待ち時間の短縮に役立てておりますが、今後乳がんサバイバーに対する装具、患肢ケア、遺伝性乳がんカウンセリングなどの周辺情報の共有に関しても、今後、より良い環境を整えて行く予定です。

乳がん診療の概況

先進国を中心に「安心出来るがん医療」を目的として、診療の最適化、 均てん化のためのガイドラインが作成されており、診療に当たる専門医、認定医は、このガイドラインに沿った診療を行います。 当科では、米国NCCN、ヨーロッパSt.Gallen、日本乳癌学会のガイドラインに準じた診療を行っております。
現在の手術待ちは、2〜4週間、入院期間は数日程度です。

昨年度実績

昨年度は、乳腺外科外来受診者数が延べ 11500名(以下すべて概算)、新規乳癌診断件数  130件、新規乳癌治療件数  80件(非手術を含む)であり、増加傾向にあります。 乳癌に対する外科治療は縮小手術がスタンダードになっており、昨年度も乳癌症例の約8割にセンチネルリンパ節生検を施行しています。 インプラント再建も認知度の向上とともに希望者が増加しています。

診断に使われる画像検査

マンモグラフィ

精度の高い撮影をするために、乳房を引き伸ばしてなるべく平らに圧迫し、乳腺の重なりをできるだけ少なくして、左右の乳房を乳腺専用のレントゲン装置で撮影します。 このため個人差はありますが圧迫する際の痛みが伴うことがあります。マンモグラフィーには写らない乳がんもあることが知られており、 また乳腺濃度の高い方の場合には、乳腺の中に隠れたしこりが見えにくいという弱点があり、超音波検査などを併用することをお勧めする場合があります。

超音波検査

乳房の表面にゼリーをぬって、乳腺専用の超音波装置を乳房にあてて行う痛みのない検査で、放射線の被曝はありません。 また乳腺の発達した若年層の方や妊娠中の方の検査に適しています。

MRI

3Tの高性能MRI装置やマルチスライスCTスキャナーを使用してより詳細な評価、診断に役立てています。 デジタルマンモグラフィー撮影機も増設しする予定です。

 

精査に使われるその他の検査

良悪性を確認する必要がある病変に対しては、最終的に細胞や組織を採取して顕微鏡での検査を行うことは一般的です。 以下の検査が一般的で、1⇒3になるほど採取する検体の量が多くなり、精度も高くなりますが、穿刺する針が太くなり、費用も高くなります。担当医が、個々に適した検査を選択します。

1.細胞診
注射針を病変部に刺し吸引で採取された細胞を顕微鏡で見る。

2.針生検

3.吸引針組織生検

 

乳房形成について

乳癌の治療として乳房を全摘した後の乳房形成術には、いくつかの選択肢があります。 人工物(シリコンバッグ)による再建もすでに保険診療で行えるようになっていますので、今では一般的な選択肢となりました。 興味のある方は是非主治医にご相談ください。

① 乳癌手術で乳房を全摘する際に、同時に生食バッグを大胸筋下に挿入します。 シリコンバッグに入れ替える時のために周囲組織に余裕を持たせることを目的として、数ヶ月かけて外来で生食を注入し徐々に大きくします。 十分なスペースがえられた後、シリコンバッグに入れ替える手術を行います。

上記①が最も一般的に行われていますが、この他にも同時再建、異時再建などいくつかの選択肢があります。 過去に全摘手術を受けた方も、再建が可能ですのでご相談ください。

左(向かって右)は乳頭温存皮下乳腺切除後にインプラントでの同時再建を行いました。
右も以前乳房温存術を受けています(他院)。


医師

部長 正村滋

学歴

慶應義塾大学 S59卒

所属学会

日本外科学会    日本乳癌学会
日本癌学会     日本乳癌検診学会
日本癌治療学会

認定等

日本外科学会専門医
日本乳癌学会専門医
JABTAS乳房超音波資格認定医
臨床研修指導医

診療部長 苅込和裕

学歴

山梨医科大学 S62卒

所属学会

日本外科学会      日本乳癌学会
日本消化器外科学会   日本腹部救急医学会
日本臨床外科学会

認定等

日本外科学会認定医
日本消化器外科学会認定医
検診マンモグラフィー読影認定医
身体障害者福祉法指定医(膀胱又は直腸機能障害)
身体障害者福祉法指定医(小腸機能障害)
臨床研修指導医

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