麻酔科

診療方針

柏厚生総合病院麻酔科は、中央手術室と最新のハイブリッド手術室、計10部屋すべてにおいて、患者さんの命と安全に寄り添う麻酔管理を担っています。私たちの仕事は、単に麻酔をかけることではありません。手術の瞬間を支え、その先の回復期に潜むリスクを防ぎ、痛みのない快適な日々へと繋げること。それが、私たちの最も重要な使命です。
私たちは、手術前から患者さんお一人おひとりの全身状態を徹底的に把握し、術中管理はもちろん、術後の痛みにも細心の注意を払います。近年、従来の麻酔に加えて、超音波ガイド下の神経ブロックを積極的に取り入れ、患者さんの負担を最小限に抑える麻酔を実践しています。この神経ブロックは、千葉県内でも有数の豊富な症例数を誇り、私たちの技術力の証です。
ハイブリッド手術室の増設と、手術室フロアに新設された6床のICU病棟。これにより、麻酔科医は手術中だけでなく、術後の集中治療まで一貫して関わることができるようになりました。手術室の「主役」としてだけでなく、周術期医療全体をリードする存在として、患者さんの安全を途切れることなく見守る体制が整っています。
当院には、複数の学会認定指導医をはじめ、麻酔科専門医、心臓血管麻酔専門医・指導医、認定医が多数在籍しています。私たちは、他診療科とも密に連携し、日々進化する医療技術と揺るぎない情熱をもって、患者さんの周術期医療を支えています。未来の医療を担う若き医師たちと共に、あなたの安心のために、全力を尽くすことをお約束します。

診療内容

術前診察
手術の前日までに、麻酔科医が患者さまと直接お話し、既往歴や健康状態(持病、アレルギーなど)を詳しく確認します。その上で、全身状態を評価し、患者さまにとって最も安全で身体への負担が少ない麻酔方法を一緒に検討し、丁寧にご説明します。不安な点やご不明な点があれば、どんなことでもお気軽にご相談ください。

麻酔の種類
患者さまの手術内容や全身状態に応じて、最適な麻酔方法を選択します。
・全身麻酔:意識がなくなるまで完全に眠った状態で手術を行います。患者さまの状態に合わせて、吸入麻酔薬や静脈麻酔薬を組み合わせて使用します。
・区域麻酔:身体の特定の部分だけを麻痺させる麻酔です。下半身の手術などで用いられる脊髄くも膜下麻酔や硬膜外麻酔が代表的です。
・神経ブロック: 私たちが得意とする「神経ブロック」は、手術の前後で大きなメリットをもたらします。
 〜神経ブロックがもたらす安心感〜
  ・手術中の確実な鎮痛 手術部位の神経に直接麻酔薬を効かせることで、手術中の痛みを確実に和らげます。
  ・手術後の痛みを軽減 神経ブロックの効果は、手術後も数時間から数日にわたって持続することがあります。
あああこれにより、手術後の痛みを和らげ、回復を早めることにつながります。
  ・全身麻酔の負担を減らす 神経ブロックと全身麻酔を組み合わせることで、全身麻酔薬の使用量を減らし、
あああ患者さまの身体への負担を軽減することができます。

術後の痛みと回復
手術後の痛みを適切に管理することは、早期回復に繋がる重要な要素です。当院では、手術後鎮痛(PCA)や神経ブロックなど、患者さまに合った方法で痛みを和らげます。手術後もつらい痛みに悩まされることのないよう、しっかりと痛み止めの管理を行います。

高度な医療への対応
手術中に予期せぬ事態が起こった際にも、迅速かつ的確に対応できる体制を整えています。また、当院では以下の最新医療にも麻酔科として関わっています。
・手術支援ロボット「da Vinci Xi」:2台が各科で運用されています。
・ハイブリッド手術室:最新の血管内手術や経皮的大動脈弁置換術(TAVI)などが可能になりました。

手術を受けられる患者さまへ

「患者さんの安心と安全を第一に。麻酔のプロフェッショナルが、あなたをトータルにサポートします。」
手術に対して、もし不安を感じていらっしゃるとしたら、どうぞご安心ください。私たち麻酔科医は、手術中の安全を確保するだけでなく、術前から術後まで、患者さんの体と心の状態をトータルにサポートする専門家です。

手術前後の生活まで見据えた麻酔管理
外科医や看護師と密接に連携し、チーム医療の一員として、手術中の安全はもちろん、術後の痛みの軽減や早期回復に繋がる質の高い麻酔を提供します。患者さんの術後の生活まで見据えた丁寧な麻酔管理を日々心がけています。

持病をお持ちの方も、ご安心ください
心臓や肺に持病がある方、透析を受けていらっしゃる方など、特に注意が必要な患者さんの麻酔管理も、私たちは数多く手がけており、得意としています。お一人おひとりの体の状態を深く理解し、その方に合わせた最も安全な麻酔方法を慎重に選び、細やかに見守ります。

どのようなご不安も、お気軽にご相談ください
手術前から手術後まで、私たちは常にあなたのそばにいます。ご自身の痛みや麻酔について、どのような些細なことでも、ご不明な点がございましたら、遠慮なくご質問ください。

患者さんが安心して手術に臨めるよう、私たちが責任を持って全力でサポートいたします。

麻酔科専攻医、常勤麻酔科医募集

縁の下の力持ち?もう、そんな時代じゃない。
麻酔科医は、手術室の主役だ。
『麻酔科医は、もはや手術室の司令塔。
あなたの「頭脳」が、チームと患者の未来を拓く。
縁の下の力持ち?もう、そんな時代は終わりました。』

当院が求めるのは、術中の安全を守るだけでなく、手術全体を俯瞰し、チーム医療をリードする「プロフェッショナル」。術前から術後まで、患者さんの安全をトータルにマネジメントする麻酔科医として、あなたの存在価値を最大限に発揮してください。

当院麻酔科で研修する3つのメリット

1.最先端の環境と豊富な症例が、あなたを成長させる
年間総手術件数6,800件以上。麻酔科管理症例は3,500件以上(2024年実績)。

最新の経食道心エコーや穿刺用エコー、各種モニターなど最先端の機器を完備し、専門指導医による質の高い研修を提供します。多種多様な症例を経験し、スペシャリストとしてのスキルを磨き続けられる環境です。

2.チーム医療の「頭脳」として、最善を追求する
外科医や看護師と対等な立場で議論し、最善の医療を追求する。当院では、麻酔科医がチームの中心となり、質の高い医療を実現しています。

3.仕事とプライベート、どちらも充実させる
当直やオンコールの負担を軽減。専門研修基幹施設として、ワークライフバランスを重視した働き方を推奨しています。仕事もプライベートも充実できる環境で、長く活躍していただきたいと考えています。日本麻酔科学会認定施設、心臓血管麻酔専門医認定施設、麻酔専門研修基幹病院なので麻酔科専門医、心臓血管麻酔専門医などの資格を得ることができます。

活躍の場は、さらに広がる
専門医取得後の常勤医も募集しています。アットホームな雰囲気の中、チーム一丸となって患者さんの命を守る。やりがいと成長を実感できる職場で、あなたのキャリアを築きませんか。

ご興味をお持ちいただけた方は、ぜひ一度ご連絡ください。

私たちは、あなたの「麻酔のプロフェッショナル」としての矜持を尊重します。

医師

部長 田中久博

学歴

帝京大学 H3卒

所属学会

日本麻酔科学会  日本心臓血管麻酔学会
日本臨床麻酔学会 日本集中治療医学会

認定等

日本麻酔科学会指導医・専門医
麻酔科標榜医
臨床研修指導医
看護師特定行為指導医

富田絵美

学歴

筑波大学 H12卒

所属学会

日本麻酔科学会
日本心臓血管麻酔学会

認定等

日本麻酔科学会指導医・専門医
日本心臓血管麻酔学会専門医
麻酔科標榜医
日本周術期経食道心エコー認定医
臨床研修指導医

林雅信

学歴

東海大学 H13卒

所属学会

日本麻酔科学会
日本心臓血管麻酔学会

認定等

日本麻酔科学会専門医
日本心臓血管麻酔学会指導医・専門医
麻酔科標榜医
日本周術期経食道心エコー認定試験認定医

大曽根順平

学歴

札幌医科大学 H14卒

所属学会

日本麻酔科学会
日本救急医学会

認定等

日本麻酔科学会指導医・専門医
日本救急医学会救急科専門医
日本周術期経食道心エコー認定試験認定医
麻酔科標榜医
臨床研修指導医

小西花世

学歴

広島大学 H26卒

所属学会

日本麻酔科学会
日本心臓血管麻酔学会

認定等

日本麻酔科学会専門医
日本心臓血管麻酔学会専門医

長谷川優紀

学歴

山形大学 H27卒

所属学会

日本麻酔科学会    日本臨床麻酔学会
日本心臓血管麻酔学会 日本区域麻酔学会
日本集中治療医学会

認定等

日本麻酔科学会認定医・専門医
麻酔科標榜医

草階美佳子

学歴

旭川医科大学 H28卒

所属学会

日本麻酔科学会

認定等

日本麻酔科学会認定医・専門医
麻酔科標榜医
臨床研修指導医
がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了

浅野晃輔

学歴

福井大学 H31卒

認定等

日本内科学会専門医
臨床研修指導医
BLS、ACLSプロバイダー

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