骨転移(転移性骨病変)に対する凍結治療

骨転移(転移性骨病変)に対する凍結治療

骨は癌が転移をしやすい場所の一つで、大腿骨、骨盤、肋骨、脊椎などに転移します。これらの骨転移はしばしば疼痛を生じ、患者様の日常生活の質(QOL)を低下させます。標準治療は放射線治療であり、除痛が得られることが多いですが、連日の放射線照射には数週間という時間がかかり、また放射線に感受性のない腫瘍の場合には除痛効果はあまり得られません。さらに照射部位の周囲の臓器へ照射による副作用もあり、照射部位が肋骨転移の場合には肺の線維化が生じ得ます。当院では凍結治療が可能の場所に生じた骨転移は、患者様のご希望があれば凍結治療を致しております。除痛効果は70-100%と報告されています。また凍結治療後の生存期間は1年:91%、2年:84%、と良好な成績も報告されています。治療法はCT室で全身麻酔後、凍結針を骨転移病巣に穿刺し、腫瘍を凍結融解し壊死させます。
当院で行っている骨転移の凍結治療の1例をお見せします。写真は肉腫の右側の骨盤転移です。

それに対してCT室で全身麻酔後、腹ばいの体位にして転移部位に凍結針を刺入し凍結治療を行いました。転移巣は完全に凍結範囲に含まれています。患者様は治療後3日目に退院し疼痛は消失しました。

 

骨転移の凍結治療にかかる費用

保険適応ではないので自費診療となります。費用は入院費、消費税込みで55万円です。

文責:呼吸器外科 野守 裕明

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