下肢静脈瘤に対する新しい治療:グル―(生体接着剤)治療 VenaSealTMクロ―ジャーシステム

2019年12月から保険適応となり、当院では2020年3月より施行可能となりました。

VenaSealTMクロ―ジャーシステムは下肢静脈瘤に対する新しい治療材料です。下肢静脈専用の生体接着剤を治療対象血管内に少量注入して閉塞させることで、静脈逆流を消失させる治療です。臨床試験において治療後3年で94.4%の閉塞率が報告されています。

熱による血管収縮を機序とする血管内焼灼術(レーザー治療)と比べて、VenaSealTMクロ―ジャーシステムは熱を用いない治療のため、治療血管周囲の皮膚や神経に対する熱焼灼による影響や痛みが少ないといった、身体への負担がさらに少ないことが大きな特徴となります。

また、血管内焼灼術(レーザー治療)では、治療血管周囲への注射による局所麻酔薬注入が必要でしたが、当治療法ではそれが不要となります。そのため局所麻酔注入時に生じる痛みを軽減でき、それも患者さんにとって大きなメリットとなります。

血管内焼灼術(レーザー治療)では術後に弾性ストッキングの着用が一定期間必要でしたが、VenaSealTMクロ―ジャーシステムによる治療ではそれが原則不要となるため、術後の制限からの解放も期待されます。

なお、VenaSealTMクロ―ジャーシステムを使用した治療法は、日本静脈学会、日本脈管学会、日本血管外科学会、日本インターベンショナルラジオロジー学会、日本皮膚科学会および日本形成外科学会によって構成される、『下肢静脈瘤血管内焼灼術実施・管理委員会』が定める施設基準および実施医基準に適合しており、かつ、所定のトレーニングを受けた認定医のみ施術可能な治療となります。

グル―治療と血管内焼灼術の特徴

グルー治療と血管内焼灼術の手技比較

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