診療実績・病院指標

令和4年度 柏厚生総合病院 病院指標

■集計条件

  • 令和4年4月1日~令和5年3月31日に退院した患者さま
  • 医療保険を使用された患者さま。(自動車賠償責任保険や労災保険、自費診療で入院された患者さまは含まれません。)
  • 一般病棟に1日以上入院された患者さま。(回復期リハビリテーション病棟を算定する病棟のみに入院された患者さまは含まれません。)

■補足

  • 規定により、患者数が10名未満の場合は「-(ハイフン)」で表示してあります。
  • 年齢は入院日時点の年齢を基準としています。
  • 平均在院日数の計算に用いている日数は、一般病棟から一般病棟以外の病棟へ転棟した場合は最終的な退院までの日数です。
    当院では急性期医療を行う一般病棟だけでなく、回復期リハビリテーション病棟を算定する病棟を備え、総合的な治療管理を行っております。そのため、全国平均在院日数と比較して当院の在院日数が長くなる傾向があります。急性期医療のみを行っている施設と、平均在院日数の単純比較はできませんのでご注意ください。
  • 手術別患者数は、入院中に複数の手術を行った場合は主たる手術のみをカウントするので実際に行われた手術件数より少なくなる場合があります。
  • こちらの病院指標の公表にあたりましては、「医療広告ガイドライン」を遵守しています。

1. 年齢階級別退院患者数

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年齢区分 0〜 10〜 20〜 30〜 40〜 50〜 60〜 70〜 80〜 90〜
患者数 163 98 101 153 392 805 1314 2440 2009 520

地域の中核病院として幅広い年齢層の患者さまにご利用いただいています。入院治療を必要とされる方が増えてくる60代以上の患者さまが多い傾向にあります。

2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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●診療科名:外科 診療科コード:110
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
060100xx01xxxx 大腸ポリープ
内視鏡的ポリープ・粘膜切除術等
330 2.17 2.64 0% 65.93
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア 89 4.29 4.59 0% 72.57
060020xx04xxxx 胃癌
内視鏡的粘膜切除術等
67 10.13 7.76 0% 60.43
060335xx02000x 胆嚢炎等
腹腔鏡下胆嚢摘出術
50 4.78 6.93 0% 59.52
060330xx02xxxx 胆嚢疾患
腹腔鏡下胆嚢摘出術
48 4.46 6.07 0% 62.60

外科で最も多い症例は、内視鏡的切除術を行う大腸ポリープです。その他に、鼠径ヘルニアで手術を行う症例、胃癌に対する内視鏡的粘膜切除術、腹腔鏡下胆嚢摘出術を行う症例です。
外科は上部消化管(食道・胃疾患)、下部消化管(大腸・肛門疾患)、肝胆膵疾患の3チームに分かれて専門性の高い治療を提供しております。
外科の診療内容について

●診療科名:呼吸器外科 診療科コード:160
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
040040xx99200x 肺癌
針生検あり
113 3.34 3.05 0% 69.88
040200xx01x00x 気胸
手術あり
25 7.00 9.68 0% 38.68
040040xx97x00x 肺癌
手術あり
22 8.41 10.06 0% 67.73
040040xx99100x 肺癌
気管支鏡検査あり
14 2.29 3.11 0% 55.64
040040xx9900xx 肺癌
手術なし
- - 13.49 - -

呼吸器外科で最も多い症例は、針生検を目的とした肺癌疑いの症例です。その他に、肺癌に関する症例が多くを占めています。気胸に対する手術も行っています。当院では、肺癌に対して、手術だけでなく凍結治療という治療も行っております。
呼吸器外科の診療内容について

●診療科名:乳腺外科 診療科コード:610
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
090010xx02xxxx 乳癌
乳房部分切除術
59 3.97 5.67 0% 60.00
090010xx010xxx 乳癌
乳房切除術
48 8.02 9.99 0% 60.19
090020xx97xxxx 乳房の良性腫瘍
手術あり
- - 4.04 - -

乳腺外科で多い症例は、乳房切除術を目的とした乳癌です。精度の高い検診、精査を提供し、最新のガイドラインに準じた乳がん診療はもとより、広範囲の周辺疾患に対応しております。
乳腺外科の診療内容について

●診療科名:心臓外科 診療科コード:171
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
050080xx0101xx 弁膜症
弁置換術
13 15.85 21.78 0% 66.92
050161xx97x1xx 大動脈解離
手術あり
- - 28.45 - -
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤
腸骨動脈瘤
ステントグラフト内挿術等
- - 10.62 - -

心臓外科で最も多い症例は、弁膜症です。その他に、大動脈解離・大動脈瘤の症例があります。
心臓外科の診療内容について

●診療科名:血管外科 診療科コード:170
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
050180xx02xxxx 下肢静脈瘤
下肢静脈瘤手術あり
198 2.75 2.66 0% 69.05
050170xx03000x 下肢閉塞性動脈硬化症
四肢の血管拡張術・
血栓除去術あり
53 8.38 5.18 0% 76.36
050170xx03010x 下肢閉塞性動脈硬化症
四肢の血管拡張術・
血栓除去術・
中心静脈注射あり
18 12.06 16.59 0% 77.89

血管外科で最も多い症例は下肢静脈瘤です。次に多い症例は、下肢閉塞性動脈硬化症などの動脈拡張性疾患です。当院ではその他に、ペースメーカー手術、透析導入時のシャント作成および維持透析患者さまのシャント不全などにも対応しています。また、令和2年3月より下肢静脈瘤に対する新しい治療法(下肢静脈瘤血管内塞栓術)を開始しております。
血管外科の診療内容について
下肢血管・創傷治療センターについて

●診療科名:整形外科 診療科コード:120
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折
人工関節置換術
203 35.82 26.42 5.42% 82.62
070230xx01xxxx 膝関節症
人工関節置換術
107 18.50 22.44 0.93% 73.27
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症
人工関節置換術等
92 18.04 20.14 0% 68.61
160700xx97xx0x 鎖骨骨折
手術あり
63 4.62 5.37 0% 48.98
160760xx97xx0x 前腕骨折
手術あり
62 4.52 4.86 1.61% 47.00

整形外科で最も多い症例は大腿骨近位(股関節)の骨折です。次に多い症例は膝関節症です。その他には股関節症、鎖骨の骨折、前腕の骨折などの症例が多くあります。
整形外科の診療内容について
人工関節センターの診療内容について

●診療科名:脊椎脊髄病センター 診療科コード:121
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
070343xx97x0xx 脊柱管狭窄
腰部骨盤、不安定椎
その他手術あり
12 28.00 15.60 0% 79.17
160690xx01xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷
脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術等
11 44.55 31.20 18.18% 73.45
070370xx01xxxx 脊椎骨粗鬆症
経皮的椎体形成術
11 30.09 18.49 9.09% 81.00

脊椎脊髄病センターで多い症例は、腰部脊柱管狭窄症、胸腰椎骨折です。首(頚椎)、背中(胸椎)、腰(腰椎)にわたる背骨(脊椎)全般の病気や骨折の治療に対応しております。
脊椎脊髄病センターの診療内容について

●診療科名:内科 診療科コード:010
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 90 26.81 21.11 21.11% 81.90
060100xx01xxxx 大腸の良性疾患
内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術
63 3.30 2.64 0% 71.87
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 48 17.54 13.61 4.17% 77.73
060340xx03x00x 胆管結石、胆管炎
内視鏡的胆道ステント留置術
40 9.93 8.94 0% 79.23
060020xx04xxxx 胃癌
内視鏡的粘膜切除術等
33 6.85 7.76 0% 74.58

内科で多い症例は、誤嚥性肺炎、内視鏡的切除術を行う大腸ポリープ、腎臓又は尿路の感染症です。他には胆管結石、胆管炎、胃癌に対する内視鏡的粘膜切除術などがあります。
内科の診療内容について
呼吸器内科の診療内容について

●診療科名:循環器内科 診療科コード:070
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
050050xx9920x0 狭心症、慢性虚血性心疾患
心臓カテーテル検査
+血管内超音波検査
429 3.42 3.22 0% 74.02
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患
経皮的冠動脈ステント留置術
423 4.09 4.26 0% 73.53
050050xx9910x0 狭心症、慢性虚血性心疾患
心臓カテーテル検査
199 3.38 3.04 0% 73.31
050030xx97000x 急性心筋梗塞
その他手術あり
73 11.60 11.59 0% 68.00
050130xx9900x0 心不全 64 17.31 17.54 4.69% 78.56

循環器内科で最も多い症例は、狭心症です。次に多い症例は急性心筋梗塞、心不全です。当院では急性心筋梗塞などの緊急性が高い症例に対しても、24時間365日専門スタッフが緊急心臓カテーテル検査や治療を行うなど、緊急医療に力を入れています。
循環器内科の診療内容について

●診療科名:血液内科 診療科コード:480
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
30010xx97x2xx 急性白血病
化学療法あり
10 47.80 37.16 0% 58.00
130060xx97x40x 骨髄異形成症候群
手術あり アザシチジン
- - 18.00 - -
130020xx99x4xx ホジキン病
アドセトリス
- - 12.03 - -

血液内科で最も多い症例は、急性白血病です。当院では、悪性リンパ腫や急性白血病といった血液悪性腫瘍の診断・治療に加え、再生不良性貧血や特発性血小板減少性紫斑病といった血液良性疾患の診断・治療を中心に行っております。
血液内科の診療内容について

●診療科名:糖尿病センター 診療科コード:530
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病
インスリン製剤あり
10 12.00 14.28 0% 59.30
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス - - 13.43 - -
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病
インスリン製剤なし
- - 10.80 - -

糖尿病センターで最も多い疾患は、インスリン投与を行う2型糖尿病です。また、糖尿病以外の疾患で入院された時も、適切な対応が取れるよう他診療科と協力して血糖管理を行っております。
糖尿病センターの診療内容について

●診療科名:小児科 診療科コード:100
DPCコード DPC名称> 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
040100xxxxx00x 喘息 21 5.00 6.05 0% 4.43
060160x101xxxx 鼠径ヘルニア
ヘルニア手術
21 1.05 2.78 0% 4.14
180030xxxxxx0x その他の感染症 11 4.55 9.48 9.09% 1.55

小児科で最も多い症例は、気管支喘息です。その他に、気管支炎・肺炎・腸炎・インフルエンザ、急性のアレルギー反応などの急性疾患に対応しております。
小児科の診療内容について

●診療科名:耳鼻咽喉科 診療科コード:240
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎 26 5.88 5.69 0% 48.27
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸症候群
終夜睡眠ポリグラフィーあり
26 2.00 2.03 0% 52.69
030390xx99xxxx 顔面神経障害 23 7.70 8.81 0% 65.43
030428xxxxxxxx 突発性難聴 21 7.00 8.56 0% 53.95
030250xx990xxx 睡眠時無呼吸症候群 17 2.00 3.24 0% 50.35

耳鼻咽喉科で多い症例は、睡眠時無呼吸症候群の検査・治療です。次に多い症例は、扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、顔面神経麻痺です。
耳鼻咽喉科の診療内容について

●診療科名:脳神経外科 診療科コード:150
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術あり 31 25.42 10.14 0% 80.74
010060x2990201 脳梗塞 22 22.32 16.01 4.55% 71.86
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫 16 40.06 19.58 31.25% 64.50
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 14 10.86 8.54 7.14% 68.36
010230xx99x30x てんかん
ラコサミド(点滴静注用に限る)
13 16.92 13.31 0% 60.85

脳神経外科で多い症例は、頭蓋内損傷(脳挫傷・脳震盪など)、脳梗塞です。その他に脳血管障害など脳神経外科疾患全般に対応しています。
脳神経外科の診療内容について

●診療科名:脳神経内科 診療科コード:151
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
010060x2990201 脳梗塞
発症3日以内
21 19.95 16.01 0% 78.24
030400xx99xxxx めまい 11 6.18 4.79 0% 64.18
100380xxxxxxxx 体液量減少症 - - 11.15 - -

脳神経内科で最も多い症例は、脳梗塞です。次に多い症例は、良性発作性頭位めまい症や内耳性めまいです。脳神経外科疾患の手術以外の予防・診断・内科的治療・リハビリテーションなどに対応しています。
脳神経内科の診療内容について

●診療科名:形成外科 診療科コード:130
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 37 2.70 2.90 0% 74.30
080010xxxx0xxx 蜂窩織炎 - - 13.50 - -
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍
その他手術あり
- - 4.50 - -

形成外科で最も多い症例は、眼瞼下垂症です。形成外科では他にも皮膚腫瘍、やけど、顔面骨骨折、瘢痕(きずあと)、腋臭症(わきが)などにも対応しております。
形成外科の診療内容について

●診療科名:眼科 診療科コード:230
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
020110xx97xxx1 白内障 手術あり 両眼 101 3.82 4.67 0% 76.20
020110xx97xxx0 白内障 手術あり 片眼 81 2.10 2.63 0% 75.48
020220xx97xxx0 緑内障 手術あり 片眼 - - 5.18 - -

眼科の入院症例の多くは、白内障の手術目的です。総合病院の利点を生かし、他診療科と連携をとり、糖尿病・高血圧などの管理を含め、体の健康を維持できるようサポートを行っています。
眼科の診療内容について

●診療科名:皮膚科 診療科コード:300
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
080010xxxx0xxx 膿皮症 30 11.23 13.50 0% 70.77
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 11 10.00 9.25 0% 72.73
010080xx99x0x1 脳脊髄の感染を伴う炎症 - - 16.85 - -

皮膚科で最も多い症例は、膿皮症です。当院の皮膚科では、総合病院の利点を生かし、各種検査や他科との連携を通じ様々な皮膚疾患の奥にひそむ原因の精査を行っております。
皮膚科の診療内容について

●診療科名:泌尿器科 診療科コード:310
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
110080xx991xxx 前立腺癌
針生検あり
192 2.03 2.45 0% 69.96
110080xx01xxxx 前立腺癌
前立腺悪性腫瘍手術
60 11.15 11.30 0% 70.22
110200xx02xxxx 前立腺肥大症
経尿道的手術あり
45 7.76 7.82 0% 72.18
110070xx03x20x 膀胱腫瘍
膀胱悪性腫瘍手術
29 5.59 6.66 0% 72.28
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患
経尿道的尿路結石除去術等
26 5.19 5.29 0% 67.12

泌尿器科で最も多い症例は、前立腺針生検を目的とした前立腺癌疑いです。次に多い症例は、前立腺癌に対する手術を目的とした症例です。当院では平成31年4月より、手術支援ロボット(ダヴィンチシステム)を導入しており、泌尿器科では前立腺癌が手術対象となっております。
泌尿器科の診療内容について

3.初発の5大がんのUICC病期分類別並びに再発患者数

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  初発 再発 病期分類基準(※) 版数
  StageⅠ StageⅡ StageⅢ StageⅣ 不明
胃癌 126 - 11 - - 13 1 8
大腸癌 16 23 15 - - 17 1 8
乳癌 66 29 - - - - 1 8
肺癌 21 - - - - 36 1 8
肝癌 - - - - - 22 1 8

※1:UICC TNM分類, 2:癌取扱い規約

  • 当院は地域の基幹病院としてがん治療にも力を入れており、千葉県がん診療連携協力病院・日本がん治療認定医機構認定研修施設の認定を受けています。全体的に早期がんの患者さまが多い傾向にありますが、終末期の患者さままで幅広く診療を行っています。
  • 5大がんの他に当院で症例数の多いがんは、前立腺がん、膀胱がん、食道がん、膵臓がん、白血病・悪性リンパ腫等の造血器腫瘍です。

  • 補足:①再発の考え方が診療現場で使用される再発とは異なります。DPCのデータ提出ルールに基づく初発・再発での集計のため、本来の再発に加えて再発と診断されていなくても当院・他院を問わずに、初回治療完了後にその癌に対して診療した場合も再発にカウントされています。そのため、実際の再発患者数よりも大変多くなっていますのでご注意ください。
  • ②患者数は同じ患者さまが入退院を繰り返した場合、入退院の回数分をカウントする延べ患者数となっています。そのため、化学療法などで入退院を繰り返すことが特に多い「StageⅢ、StageⅣ、再発」の患者数は実際の患者数よりも大変多くなっていますのでご注意ください。

4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等

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  患者数 平均在院日数 平均年齢
軽症 14 11.57 63.50
中等症 57 24.96 76.88
重症 33 21.30 81.39
超重症 13 22.54 84.77
不明

市中肺炎とは、普段の社会生活の中でかかる肺炎のことです。
当院では中等症以上の患者さまが多くおります。


  • 補足:重症度は市中肺炎ガイドライン重症度分類システム(A-DROPシステム)により分類しています。

5. 脳梗塞の患者数等

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発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 134 35.31 75.89 7.64%
その他 10 46.50 76.80 0.69%
  • 当院では急性期医療だけでなく、回復期リハビリテーション病棟というリハビリテーションを集中的に行う病棟等も備えており、総合的な治療管理を行っています。
  • 回復期リハビリテーション病棟は、日曜日や祝日もリハビリを受けることができるように365日体制でのリハビリテーションを提供しています。

補足:平均在院日数は急性期医療を行う一般病棟の期間だけではなく、回復期リハビリテーション病棟等に移られて退院するまでの日数です。一般病棟のみの他病院と、平均在院日数の単純比較はできませんのでご注意ください。

6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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●診療科名:外科 診療科コード:110
Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 336 0.22 1.09 0% 66.18
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 124 1.59 3.06 0% 62.06
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術 66 0.89 3.73 0% 71.53
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜) 48 1.08 8.10 0% 60.65
K6335 鼠径ヘルニア手術 28 1.00 3.29 0% 76.25

外科で多い入院手術は、内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術や腹腔鏡下胆嚢摘出術です。虫垂炎やヘルニアではほとんどの症例が腹腔鏡手術で行われております。近年では手術支援ロボット(ダヴィンチシステム)を使用した胃・大腸の腹腔鏡手術も開始しました。

外科の診療内容について

●診療科名:呼吸器外科 診療科コード:160
Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
K5131 胸腔鏡下肺切除術 20 2.00 3.25 0% 36.55
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 - - - - -
K5143 肺悪性腫瘍手術 - - - - -

呼吸器外科で多い入院手術は、胸腔鏡下肺切除術、肺悪性腫瘍手術です。

呼吸器外科の診療内容について
●診療科名:乳腺外科 診療科コード:610
Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 59 1.00 1.97 0% 60.00
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 32 1.00 5.75 0% 59.25
K4765 乳乳腺悪性腫瘍手術
(乳房切除術・胸筋切除を併施しない)
14 1.43 6.93 0% 58.86

乳腺外科での入院手術の多くは、乳癌に対する乳房切除術です。乳房形成などの整容における選択肢が広がっており、当院では形成外科との協働で実施いたします。

乳腺外科の診療内容について
●診療科名:心臓外科 診療科コード:171
Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
K5612イ ステントグラフト内挿術
(胸部大動脈)
10 4.00 7.50 10.00% 81.60
K5551 弁置換術(1弁)
K5542 弁形成術(2弁)

心臓外科で最も多い手術は、胸部大動脈のステントグラフト内挿術です。次に弁置換術、弁形成術です。心臓外科では循環器全般の外科治療(虚血性心疾患、弁膜症、大動脈解離、大動脈瘤、閉塞性肥大型心筋症、頸動脈狭窄症、不整脈、心臓腫瘍など)に対応しております。また、低侵襲手術も積極的に取り入れ患者さまの負担の少ない治療を行っております。

心臓外科の診療内容について
●診療科名:血管外科 診療科コード:170
Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
K617-6 下肢静脈瘤血管内塞栓術 169 0.82 0.84 0% 69.41
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 69 2.43 5.74 0% 76.33
K6093 動脈血栓内膜摘出術 15 3.40 12.40 6.67% 76.47
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 14 0.86 0.93 0% 68.21
K6173 下肢静脈瘤手術(高位結紮術) 12 1.00 1.50 0% 66.67

血管外科で最も多い入院手術は、下肢静脈瘤血管内塞栓術です。これは逆流のある伏在静脈内にカテーテルを入れて、瞬間接着剤を注入し、血管を塞ぐ治療法です。血管外科では、対象となる患者さまが高齢であることが多いため、低侵襲治療と呼ばれる“患者さまの身体にかかる負担が少ない治療”を積極的に選択しております。

血管外科の診療内容について
●診療科名:整形外科 診療科コード:120
Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
K0821 人工関節置換術(膝) 等 208 1.59 15.84 0.48% 71.24
K0461 骨折観血的手術(大腿) 等 174 1.72 27.68 5.17% 77.32
K0811 人工骨頭挿入術(股) 103 2.25 33.61 3.88% 83.20
K0462 骨折観血的手術(前腕) 等 82 1.41 10.21 0% 58.95
K0463 骨内異物除去術(下腿) 等 77 0.96 1.47 0% 51.45

整形外科で最も多い入院手術は、人工関節置換術です。平成30年8月より人工関節センターを設立して、症状にあわせた治療法の提案を行っています。

整形外科の診療内容について
人工関節センターの診療内容について
●診療科名:脊椎脊髄病センター 診療科コード:121
Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
K1422 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方又は後側方固定) 18 12.06 31.11 16.67% 74.89
K142-4 経皮的椎体形成術 15 10.13 18.13 13.33% 80.93
K1425 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術
(椎弓切除)
14 2.43 26.79 0% 76.57
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術
(椎弓形成)
12 17.75 32.17 25.00% 74.50
K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術
(後方椎体固定)
10 8.80 25.70 0% 75.80

脊椎脊髄病センターで多い入院手術は、脊椎固定術・椎弓切除術・椎弓形成術です。当院では患者さまの病状に応じて、最小低侵襲手術から頚椎疾患の標準手術である椎弓形成術、ずれた背骨に対する最小侵襲固定術や曲がった背骨に対する広範囲の矯正固定術、頚椎の難病、難治性疾患に対する頚椎再建固定術など部位や手術の大小問わず、高度な脊椎脊髄病医療を提供しております。

脊椎脊髄病センターの診療内容について
●診療科名:内科 診療科コード:010
Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 40 0.18 2.10 0% 72.48
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 37 4.16 22.43 8.11% 72.32
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜) 33 0.03 5.82 0% 74.58
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 28 3.25 15.39 0% 77.54
K654 内視鏡的消化管止血術 27 5.22 15.93 7.41% 71.37

内科で多い入院手術は、内視鏡による大腸ポリープ切除術や、内視鏡による消化管の止血術です。その他に内視鏡による胃粘膜切除術なども多く行っております。

内科の診療内容について
●診療科名:循環器内科 診療科コード:070
Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術
(その他)
352 2.47 2.50 0% 73.63
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 56 2.34 2.32 0% 74.52
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 52 1.77 5.77 0% 71.48
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術
(不安定狭心症)
51 0.02 13.08 1.96% 68.10
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術
(急性心筋梗塞)
40 0.00 14.53 2.50% 71.15

循環器内科で最も多い入院手術は、経皮的冠動脈ステント留置術です。上肢の橈動脈や上腕動脈などから「カテーテル」という細い管を挿入し、冠動脈の狭窄部まで進め、ステントという小さいメッシュ状の金属の筒を血管に留置する低侵襲的な治療法です。また、頻脈性不整脈に対しては従来の薬物治療だけでなく、3次元ナビゲーションシステムを用いた高周波電流によるカテーテルアブレーション治療(経皮的カテーテル心筋焼灼術)を、静脈点滴での全身麻酔下で行っております。

循環器内科の診療内容について
●診療科名:小児科 診療科コード:100
Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術 15 0.00 0.07 0% 3.07
K6335 鼠径ヘルニア手術 - - - - -
K6333 臍ヘルニア手術 - - - - -

小児科で最も多い入院手術は、腹腔鏡下による鼠径ヘルニア手術です。

小児科の診療内容について
●診療科名:脳神経外科 診療科コード:150
Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 29 2.10 21.03 0% 81.24
K1781 脳血管内手術 11 1.00 40.18 0% 64.91
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術 - - - - -

脳神経外科で最も多い入院手術は、慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術です。頭蓋骨に小さな穴をあけて、管を挿入し脳と頭蓋骨の間にある血腫を除去・洗浄する手術です。

脳神経外科の診療内容について
●診療科名:形成外科 診療科コード:130
Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) 32 0.00 1.91 0% 75.06
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(躯幹) - - - - -
K2193 眼瞼下垂症手術(その他) - - - - -

形成外科で最も多い入院手術は、眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法)です。余った皮膚を切除した後、眼板と筋膜を固定して、眼瞼下垂を修復する手術です。

形成外科の診療内容について
●診療科名:眼科 診療科コード:230
Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) 182 0.02 2.03 0% 75.88
K270 虹彩光凝固術 - - - - -
K224 翼状片手術 - - - - -

眼科の入院手術の多くは、白内障に対する水晶体再建術です。濁った水晶体を超音波で吸引して、人工の眼内レンズを埋め込みます。

眼科の診療内容について
●診療科名:泌尿器科 診療科コード:310
Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる) 61 1.00 9.28 0% 70.00
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他) 34 0.94 6.44 0% 74.00
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除術(ホルミウムレーザー等使用) 34 0.59 5.91 0% 71.85
K7811 経尿道的尿路結石除去術
(レーザー)
27 1.74 3.22 0% 67.85
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 21 1.43 5.24 0% 74.71

泌尿器科で最も多い入院手術は、手術支援ロボット(ダヴィンチシステム)を使用した、腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術です。次に多いのは、経尿道的膀胱悪性腫瘍手術です。

泌尿器科の診療内容について

7. その他(播種性血管内凝固等の請求率)

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DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる 34 0.43%
180010 敗血症 同一 27 0.34%
異なる 44 0.55%
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 13 0.16%
異なる

こちらの指標は医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロにはなりえないものの、少しでも改善すべきものとして入院契機病名(入院のきっかけとなった病名)との同一性を区別して症例数と発生率を示したものです。すべて1%未満の低い請求率となっています。

更新履歴

2023年9月22日 令和4年度の病院指標を公開しました。

診療実績・病院指標