スペシャリストの活躍

看護部には、診療看護師(NP)、認定看護師、特定看護師、感染制御実践看護師、糖尿病療養指導士、呼吸器療法認定士、NST専門療法士など、さまざまなスペシャリスト達が活躍しています。専門医療チームへの参加や院内研修の講師、学会発表など、それぞれが自分の専門性を活かし、院内外問わず幅広く活躍しています。

スペシャリストの紹介

こちらのページでは、スペシャリストたちのやりがいや活動内容、資格取得を目指したきっかけを載せていきます。

【認定看護師】Wさん

病と共に生きるご利用者様とご家族の苦悩を和らげ、その人生に寄り添うことができればと思い緩和ケア認定看護師となりました。地域で活動する者として、地域緩和ケアの向上に寄与できるよう、日々の訪問看護以外にも、他職種からの相談に応じたり、在宅医の協力を得て地域デスカンファレンスなどにも取り組んでいます。ご利用者様ご家族様にとってのかけがえのない時を共有できることのありがたさを実感しつつ、出会った命の物語に心を震わせながら、当ステーションのスタッフと共に訪問看護に励んでいます。
【取得資格】
緩和ケア認定看護師(2016年取得)

 

【認定看護師】Nさん

新人の時にがん専門病院に就職し、積極的治療期と終末期の患者様が混在している病棟で勤務しました。その時に納得のいくケアを提供することが出来ず、「専門知識を身につけ終末期の患者様に寄り添った看護がしたい!」と思うようになったのが認定看護師を目指したきっかけです。現在は一般病棟に勤務する傍ら看護外来や院内の緩和ケア委員会、緩和ケアラウンドチームの中心となり緩和ケアが必要な患者様、また関わるスタッフのサポートを行っています。さらなる仲間を増やし、活動の輪を広げ、少しでも患者様の苦痛を和らげるお手伝いをしたいと考えています。
【取得資格】
緩和ケア認定看護師(2016年取得)

 

【特定認定看護師】Yさん

消化器外科病棟でのストーマ造設患者様への看護をきっかけに資格取得を目指しました。ストーマを持った方が日常生活に困ることなく生き生きと過ごせるように、術前から介入し、退院後もストーマ外来で継続的な支援を行っています。また、院内の褥瘡対策や排泄ケアへの従事を通して院内の看護の質向上を目指しています。患者様へ継続したケアを行えるよう院外との連携も大切にしております。対象の患者様は多岐にわたるため、より多くの患者様に質の高い看護を提供できるよう日々の活動から学び、努力してまいります。
【取得資格】
皮膚・排泄ケア特定認定看護師(2022年取得)

 

【特定看護師】Eさん

現在、5区分9行為の特定行為を行う特定看護師として院内で活動しています。必要時に部署を問わず、臨機応変に対応することで、医師の業務負担の軽減、患者さんへタイムリーな処置の提供、看護師間のスムーズ連携など、とても多くのメリットがあると感じています。看護師にはそれぞれの部署で得意な分野や領域があり、その逆もあると思われます。その中で分野、領域という枠に縛られず、ニーズがある場所で活躍できるのが、この特定看護師だと思います。今後も追加で区分別研修を受講し、1つの看護師のモデルケースになれるように努力していきたいと思います。
【取得資格】
特定行為研修修了「呼吸器(気道確保に係るもの)関連、呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連、呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連、栄養に係るカテーテル管理(中心静脈カテーテル管理)関連、動脈血液ガス分析関連」(2020年修了)
特定行為指導者研修修了(2021年修了)

 

【特定看護師】Tさん

新人の頃から「糖尿病看護」に携わり、患者様の生活に寄り添うことは看護師として重要な役割であると感じていました。超高齢化社会が進む中、医師の指示の下、高い臨床推論力と病態判断力を持ち患者様に寄り添った看護の提供をしたいと考え、スペシャリストの道を選択しました。委員会の立ち上げや糖尿病教室の開催等「チーム医療」の活動を通して、患者様の語りを聞きながら「自律の尊重の原則」の下、インスリン調整やフットケア等への支援を心がけております。また学会へ参加し日々の看護実践を発表することで学びを深めています。
【取得資格】
特定行為研修修了「血糖コントロールに係る薬剤投与関連」(2020年修了)
特定行為研修修了「創傷管理関連、栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連」(2021年修了)
日本糖尿病療養指導士(2016年度取得)

 

【特定看護師】Mさん

新人看護師の頃から褥瘡委員会に参加していたことがきっかけで、褥瘡(床ずれ)についてより深く知りたいと思い、看護師特定行為研修を受講しました。当院では、週1回、各病棟の褥瘡をもつ患者さまを医師、看護師、薬剤師等のチームで回診しています。深い褥瘡の場合、治る過程を阻害する壊死組織が表面を覆っていることがあります。特定看護師として医師から指示を受け、壊死組織を除去して創傷治癒を促しています。自分の学んだ知識や技術を活かし、患者さまの回復に貢献できることにやりがいを感じています。
【取得資格】
特定行為研修修了「創傷管理関連」(2021年修了)

 

【特定看護師】Aさん

創傷処置の多い、また周術期管理において内科的管理が必要な病棟に勤務しており、医師、看護師や多職種と協働・連携することが必要でありパイプ役になるとともに看護の質向上になればと思い特定行為研修を受講しました。現在は褥瘡のある患者様の創傷ケアや胃ろう交換、脱水症状に対する輸液による補正などを行っています。専門職として知識の向上と医療チームの一員として活性化に繋がっていると実感しています。今後は当院のみならず、周囲の地域医療に貢献することができるよう、切れ目のない医療・看護を提供していきたいと思います。
【取得資格】
特定行為研修修了「ろう孔管理関連、創傷管理関連、創部ドレーン管理関連、栄養及び水分管理にかかる薬剤投与関連」(2021年修了)

 

【特定看護師】Kさん

当院では、2022年4月より特定行為研修をスタートし、さらなる人材育成を目標に力を入れて取り組んでいます。私も特定看護師として胃ろう交換、褥瘡のデブリードマンやVAC療法などを医師の包括的指示のもと実施し、自己研鑽に励んでいます。まだ活動を始めて1年にも満たないですが、患者さまへのタイムリーな医療の提供につながっていること、より専門的な知識を身につけて看護を行えていることに日々やりがいを感じています。今後は特定看護師としての活動をもっと知ってもらえるよう努めていきたいです。
【取得資格】
特定行為研修修了「ろう孔管理関連、創傷管理関連、創部ドレーン管理関連」(2022年修了)

 

【感染制御実践看護師・特定看護師】Aさん

〈活動内容〉
2015年11月に感染制御実践看護師の資格取得し、同年12月より感染防止対策室の専従看護師として院内感染対策の体制整備、現場の状況確認、マニュアル改訂、サーベイランスなどを行っていました。
2019年9月に看護師特定行為研修を修了(6区分11行為)し、院内での特定行為を行っています。これまで医師しかできなかった医行為の一部を特定行為で看護師が実施していますが、患者様に寄り添った丁寧な説明を心がけています。
〈目指したきっかけ〉
感染制御実践看護師は、前職でノロウイルスの集団感染を経験、その際に無力感を感じ、感染対策に関する専門的な知識を有することで、院内感染がおこった際にも対応できるようになりたいと考えたためです。
中心静脈カテーテル(以下  CV)の合併症としてカテーテル関連感染がありますが、感染管理を行う中で、CVの清潔操作・管理の徹底を行っていくにあたり、末梢静脈挿入式中心静脈カテーテル(以下  PICC)の活用を対策として考えました。しかし、当時は院内でPICCがほとんど普及していなかったため、看護師特定行為研修を修了し、自らPICCの留置ができるようになりたいと志すようになりました。
〈やりがい〉
資格取得前は自分で判断できず、上司や医師等に確認しつつ迷いながら行っていたことが、専門的知識を持ち、自信を持って判断したりコンサルテーションを受けて助言したりすることができるようになりました。また、それまでは病棟に所属し、所属の範囲内しか知らなかったのが、感染対策では組織横断的に活動するため、院長や看護部長をはじめ病院幹部の方に支えられながら、看護部だけでなく、医師や事務職やコメディカルスタッフとも積極的に関わることができるようになりました。
私の看護師特定行為実施件数は図に示す通りですが、はじめは10件程度だったのが徐々に件数増加し、現在では1ヶ月に100件を超えることもあります。PICC挿入では、自身が挿入時の清潔操作を徹底し、かつ不潔となりやすい部位のCV挿入件数が減ったことから、当初の目標を果たすことができました。特定行為を通じて、行う医行為自体についての専門的知識を得ることができるようになっただけでなく、医師の治療方針をより深く確認することができるようになり、患者様の思いを聞きながら説明することで、治療に向き合うことを支えている実感があり、やりがいを感じます。
院内での看護師特定行為の需要が高いことがわかりましたが、一人で月数十件の特定行為を他の業務と並行して行うことには限界があり、2022年4月より、当院が看護師特定行為の指定研修機関となり、特定行為が実践できる看護師の育成に取り組んでいます。
【取得資格】
感染制御実践看護師(2015年取得)
特定行為研修終了(2019年修了)

【感染制御実践看護師】Tさん

患者様が安心して入院生活が過ごせるように、院内の感染対策についての指導をしています。感染対策は、一人一人の心がけが大変大事であり、身に付けるまでには繰り返しの学びと実践が必要です。そこで、感染制御実践看護師として院内をラウンドし、スタッフに声掛けと指導を行っています。院内感染防止のため、看護職に限らず、他職種にも研修や実践的指導をしています。患者様だけではなく、一緒に働くスタッフとのコミュニケーションが大事な仕事です。
【取得資格】
感染制御実践看護師(2021年取得)

 

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