診療実績・病院指標

令和6年度 柏厚生総合病院 病院指標

医療の質指標

■集計条件

  • 令和6年6月1日~令和7年5月31日に退院した患者さま。
  • 医療保険を使用された患者さま。(自動車賠償責任保険や労災保険、自費診療で入院された患者さまは含まれません。)
  • 一般病棟に1日以上入院された患者さま。(回復期リハビリテーション病棟を算定する病棟のみに入院された患者さまは含まれません。)

■補足

  • 規定により、患者数が10名未満の場合は「-(ハイフン)」で表示してあります。
  • 年齢は入院日時点の年齢を基準としています。
  • 平均在院日数の計算に用いている日数は、一般病棟から一般病棟以外の病棟へ転棟した場合は最終的な退院までの日数です。
    当院では急性期医療を行う一般病棟だけでなく、回復期リハビリテーション病棟を算定する病棟(令和6年11月1日から)を備え、総合的な治療管理を行っております。そのため、全国平均在院日数と比較して当院の在院日数が長くなる傾向があります。急性期医療のみを行っている施設と、平均在院日数の単純比較はできませんのでご注意ください。
  • 手術別患者数は、入院中に複数の手術を行った場合は主たる手術のみをカウントするので実際に行われた手術件数より少なくなる場合があります。
  • こちらの病院指標の公表にあたりましては、「医療広告ガイドライン」を遵守しています。

1. 年齢階級別退院患者数

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年齢区分 0〜 10〜 20〜 30〜 40〜 50〜 60〜 70〜 80〜 90〜
患者数 153 166 159 247 506 987 1375 2770 2403 692

地域の中核病院として幅広い年齢層の患者さまにご利用いただいています。入院治療を必要とされる方が増えてくる60代以上の患者さまが多い傾向にあります。

2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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●診療科名:外科 診療科コード:110
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
060100xx01xxxx 大腸ポリープ
内視鏡的ポリープ・粘膜切除術等
487 2.18 2.57 0% 65.09
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア 103 4.43 4.54 0% 73.20
060330xx02xxxx 胆嚢結石等
腹腔鏡下胆嚢摘出術等
56 5.20 5.99 0% 62.09
060335xx0200xx 胆嚢炎等
腹腔鏡下胆嚢摘出術等
48 6.29 7.05 0% 61.02
060020xx04xxxx 胃癌
内視鏡的粘膜切除術等
42 10.21 7.45 0% 68.71

外科で最も多い症例は、内視鏡的切除術を行う大腸ポリープです。その他に、鼠径ヘルニアで手術を行う症例、腹腔鏡下胆嚢摘出術、胃癌に対する内視鏡的粘膜切除を行う症例です。
外科は上部消化管(食道・胃疾患)、下部消化管(大腸・肛門疾患)、肝胆膵疾患の3チームに分かれて専門性の高い治療を提供しております。
外科の診療内容について

●診療科名:呼吸器外科 診療科コード:160
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
040040xx9910xx 肺癌
手術なし 生検あり
100 3.34 3.03 0% 69.33
040200xx01x00x 気胸
手術あり
29 7.03 9.59 3.45% 33.00
040040xx02x0xx 肺癌
胸腔鏡下手術 あり
9.82

呼吸器外科で最も多い症例は、生検を目的とした肺癌疑いの症例です。その他に、肺癌に関する症例が多くを占めています。気胸に対する手術も行っています。当院では原発性肺癌および転移性肺癌に対するラジオ波治療、凍結治療、凍結+ラジオ波の併用療法を積極的に行っています。
呼吸器外科の診療内容について
肺がんラジオ波・凍結治療センターの診療内容について

●診療科名:乳腺外科 診療科コード:610
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
090010xx010xxx 乳癌
乳房切除術
70 9.63 9.77 0% 66.11
090010xx02xxxx 乳癌
乳房部分切除術
44 4.84 5.50 0% 61.45
090020xx97xxxx 乳房の良性腫瘍
手術あり
11 4.00 3.94 0% 43.00

乳腺外科で多い症例は、乳房切除術を目的とした乳癌です。精度の高い検診、精査を提供し、最新のガイドラインに準じた乳がん診療はもとより、広範囲の周辺疾患に対応しております。
乳腺外科の診療内容について

●診療科名:心臓外科 診療科コード:171
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
050161xx01x1xx 大動脈解離
手術あり
24 35.17 29.35 25.00% 67.25
050080xx0101xx 弁膜症 弁置換術
処置1なし
21 33.81 20.84 0% 76.81
050080xx0111xx 弁膜症 弁置換術
中心静脈注射等
31.90

心臓外科で最も多い症例は、大動脈解離です。その他に、弁膜症の症例があります。また、血管外科と連携し、血管疾患(大動脈疾患や末梢血管疾患)に対しても診断、治療を行っています。
心臓外科の診療内容について

●診療科名:血管外科 診療科コード:170
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
050180xx02xxxx 下肢静脈瘤
下肢静脈瘤手術あり
203 2.85 2.66 0% 69.90
050170xx03000x 下肢閉塞性動脈硬化症
四肢の血管拡張術・血栓除去術あり
52 8.90 5.15 0% 79.73
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤
ステントグラフト内挿術
19 12.16 10.18 0% 76.00

血管外科で最も多い症例は下肢静脈瘤です。次に多い症例は、下肢閉塞性動脈硬化症などの動脈拡張性疾患です。当院ではその他に、腹部大動脈瘤・腸骨動脈瘤・四肢末梢動脈瘤などの動脈拡張性疾患などにも対応しております。また下肢血管・創傷治療センターとして当院形成外科チームとともに、重症下肢虚血や静脈うっ滞による難治性潰瘍に対しても積極的に治療を行っています。
血管外科の診療内容について
下肢血管・創傷治療センターについて

●診療科名:整形外科 診療科コード:120
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折
人工関節置換術
226 34.39 25.29 14.16% 81.56
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症
人工関節置換術等
127 16.20 18.76 0% 69.83
070230xx01xxxx 膝関節症
人工関節置換術
115 17.53 21.38 0% 74.16
160760xx01xxxx 前腕の骨折
骨折観血的手術
91 4.82 5.95 1.10% 69.49
160720xx01xxxx 肩関節周辺の骨折・脱臼
人工関節置換術
49 8.02 14.04 4.08% 65.94

整形外科で最も多い症例は大腿骨近位(股関節)の骨折です。次に多い症例は股関節症です。その他には膝関節症、前腕の骨折、鎖骨の骨折などの症例が多くあります。
整形外科の診療内容について
人工関節センターの診療内容について

●診療科名:脊椎脊髄病センター 診療科コード:121
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
070370xx01xxxx 脊椎骨粗鬆症
経皮的椎体形成術
15 20.33 19.51 13.33% 81.60
070343xx01x0xx 脊柱管狭窄症
手術あり
12 22.25 19.60 8.33% 73.75
070350xx02xxxx 椎間板ヘルニア
手術あり
10 16.80 13.83 0% 53.10

脊椎脊髄病センターで多い症例は、脊椎骨粗鬆症、腰部脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニアです。首(頚椎)、背中(胸椎)、腰(腰椎)にわたる背骨(脊椎)全般の病気や骨折の治療に対応しております。

●診療科名:内科 診療科コード:010
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
0400802499x0xx 肺炎
手術なし
123 20.46 16.40 10.57% 84.20
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 88 32.75 20.78 28.41% 83.99
060100xx01xxxx 大腸ポリープ 内視鏡的ポリープ・粘膜切除術等 77 3.23 2.57 0% 66.95
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 44 19.27 13.66 11.36% 82.61
060340xx03x00x 胆管結石、胆管炎
内視鏡的胆道ステント留置術
42 10.12 8.88 2.38% 75.17

内科で多い症例は、肺炎、誤嚥性肺炎、内視鏡的切除術を行う大腸ポリープ、腎臓又は尿路の感染症です。他には胆管結石、胆管炎、胃癌に対する内視鏡的粘膜切除術などがあります。
内科の診療内容について
呼吸器内科の診療内容について

●診療科名:循環器内科 診療科コード:070
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
050050xx9920xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 心臓カテーテル検査 +血管内超音波検査 580 3.08 3.27 0% 76.14
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈ステント留置術 520 4.13 4.18 0% 76.69
050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 心臓カテーテル検査 270 3.01 3.07 0% 76.36
050070xx03x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 132 5.26 4.47 0% 67.83
050130xx9900x0 心不全 76 13.75 17.33 5.26% 80.24

循環器内科で最も多い症例は、狭心症です。次に多い症例は不整脈、心不全です。当院では急性心筋梗塞などの緊急性が高い症例に対しても、24時間365日専門スタッフが緊急心臓カテーテル検査や治療を行うなど、緊急医療に力を入れています。
循環器内科の診療内容について

●診療科名:糖尿病センター 診療科コード:530
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病 インスリン製剤あり 14 12.00 13.77 7.14% 66.64
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病 インスリン製剤なし 10.46
10008xxxxxx1xx その他の糖尿病 インスリン製剤あり 18.56

糖尿病センターで最も多い疾患は、インスリン投与を行う2型糖尿病です。また、糖尿病以外の疾患で入院された時も、適切な対応が取れるよう他診療科と協力して血糖管理を行っております。
糖尿病センターの診療内容について

●診療科名:小児科 診療科コード:100
DPCコード DPC名称> 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
0400801199x0xx 肺炎 38 5.34 5.61 0% 6.50
040100xxxxx00x 喘息 13 4.92 6.38 15.38% 5.69
100380xxxxxxxx 体液量減少症 13 3.08 10.26 7.69% 4.62
040090xxxxxxxx 急性気管支炎 10 4.50 6.22 10.00% 5.00
161060xx99x0xx 詳細不明の損傷等 手術なし 10 2.00 2.63 0% 9.60

小児科で最も多い症例は、肺炎です。その他に、喘息・体液量減少症・気管支炎・腸炎・インフルエンザ、急性のアレルギー反応などの急性疾患に対応しております。
小児科の診療内容について

●診療科名:耳鼻咽喉科 診療科コード:240
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸症候群 終夜睡眠ポリグラフィー 67 2.00 2.02 0% 50.55
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 54 4.76 5.84 0% 53.37
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎 34 5.97 5.63 0% 37.09
030320xxxxxxxx 鼻中隔弯曲症 31 4.87 5.63 0% 40.94
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 27 5.96 7.35 0% 20.59

耳鼻咽喉科で多い症例は、睡眠時無呼吸症候群の検査・治療です。その他の多い症例は、慢性副鼻腔炎、扁桃周囲膿瘍、鼻中隔弯曲症、扁桃・アデノイドの慢性疾患です。
耳鼻咽喉科の診療内容について

●診療科名:脳神経外科 診療科コード:150
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
010060xx99x40x 脳梗塞 エダラボン 手術なし 50 15.14 16.89 6.00% 75.60
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 28 9.93 7.99 3.57% 72.32
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術あり 25 15.48 9.83 4.00% 74.24
010070xx9910xx 脳血管障害 手術なし 12 2.25 3.23 0% 69.33
010230xx99x30x てんかん 手術なし 12 20.33 12.42 0% 63.92

脳神経外科で多い症例は、脳梗塞、頭蓋内損傷(脳挫傷・脳震盪など)です。その他に脳血管障害など脳神経外科疾患全般に対応しています。
脳神経外科の診療内容について

●診療科名:脳神経内科 診療科コード:151
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
010060xx99x20x 脳梗塞 手術なし 54 32.26 16.94 14.81% 75.87
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫 手術なし 18.68
010080xx99x0x1 脳脊髄の感染を伴う炎症 15.94

脳神経内科で最も多い症例は、脳梗塞です。次に多い症例は、非外傷性頭蓋内血腫です。脳神経外科疾患の手術以外の予防・診断・内科的治療・リハビリテーションなどに対応しています。
脳神経内科の診療内容について

●診療科名:形成外科 診療科コード:130
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 35 2.00 2.74 0% 71.83
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く) 手術あり 34 3.71 4.65 0% 47.26
080010xxxx0xxx 膿皮症 13 16.15 12.98 7.69% 72.62

形成外科で最も多い症例は、眼瞼下垂症です。形成外科では他にも骨軟部の良性腫瘍、皮膚腫瘍、やけど、顔面骨骨折、瘢痕(きずあと)、腋臭症(わきが)などにも対応しております。
形成外科の診療内容について

●診療科名:眼科 診療科コード:230
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
020110xx97xxx0 白内障 手術あり 片眼 118 2.00 2.49 0% 78.73
020110xx97xxx1 白内障 手術あり 両眼 27 4.22 4.29 0% 77.85

眼科の入院症例の多くは、白内障の手術目的です。総合病院の利点を生かし、他診療科と連携をとり、糖尿病・高血圧などの管理を含め、体の健康を維持できるようサポートを行っています。
眼科の診療内容について

●診療科名:皮膚科 診療科コード:300
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
080010xxxx0xxx 膿皮症 31 13.55 12.98 0% 70.87
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 9.33
080100xxxx0x0x 薬疹、中毒疹 10.13

皮膚科で最も多い症例は、膿皮症です。当院の皮膚科では、総合病院の利点を生かし、各種検査や他科との連携を通じ様々な皮膚疾患の奥にひそむ原因の精査を行っております。
皮膚科の診療内容について

●診療科名:泌尿器科 診療科コード:310
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
110080xx991xxx 前立腺癌 針生検あり 169 2.09 2.45 0% 69.56
110080xx01xxxx 前立腺癌  前立腺悪性腫瘍手術 53 11.45 11.11 0% 68.85
110200xx02xxxx 前立腺肥大症 経尿道的手術あり 44 8.02 7.77 0% 73.95
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 42 4.69 5.16 0% 67.48
110070xx03x20x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 24 5.92 6.63 0% 76.54

泌尿器科で最も多い症例は、前立腺癌(疑い)です。次に多い症例は、前立腺肥大症、尿路結石症、尿路感染症などです。当科はほぼ全ての泌尿器疾患に対応できる体制がとられています。
泌尿器科の診療内容について

●診療科名:婦人科 診療科コード:330
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 31 5.97 5.88 0% 46.42
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 子宮附属器腫瘍摘出術等 23 6.22 5.97 0% 48.65
120220xx01xxxx 女性性器のポリープ 子宮内膜ポリープ切除術等 17 2.59 2.72 0% 48.71
120230xx02xxxx 子宮の非炎症性障害 子宮頸部(腟部)切除術等 15 1.60 2.47 0% 55.67
12002xxx02xxxx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 11 3.00 2.92 0% 45.82

婦人科で最も多い症例は、子宮の良性腫瘍です。当院の婦人科では、婦人科良性・悪性疾患さまざまな疾患に対応しています。手術に関しては、早い社会復帰を可能にする低侵襲性手術を積極的に検討しています。
婦人科の診療内容について

3.初発の5大がんのUICC病期分類別ならびに再発患者数

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  初発 再発 病期分類基準(※) 版数
  StageⅠ StageⅡ StageⅢ StageⅣ 不明
胃癌 102 27 11 1 8
大腸癌 18 23 27 26 11 37 1 8
乳癌 59 33 1 8
肺癌 10 17 43 1 8
肝癌 17 1 8

※1:UICC TNM分類, 2:癌取扱い規約

  • 当院は地域の基幹病院としてがん治療にも力を入れており、千葉県がん診療連携協力病院・日本がん治療認定医機構認定研修施設の認定を受けています。全体的に早期がんの患者さまが多い傾向にありますが、終末期の患者さままで幅広く診療を行っています。
  • 5大がんの他に当院で症例数の多いがんは、前立腺がん、膀胱がん、食道がん、膵臓がん、白血病・悪性リンパ腫等の造血器腫瘍です。

  • 補足:①再発の考え方が診療現場で使用される再発とは異なります。DPCのデータ提出ルールに基づく初発・再発での集計のため、本来の再発に加えて再発と診断されていなくても当院・他院を問わずに、初回治療完了後にその癌に対して診療した場合も再発にカウントされています。そのため、実際の再発患者数よりも大変多くなっていますのでご注意ください。
  • ②患者数は同じ患者さまが入退院を繰り返した場合、入退院の回数分をカウントする延べ患者数となっています。そのため、化学療法などで入退院を繰り返すことが特に多い「StageIII、StageIV、再発」の患者数は実際の患者数よりも大変多くなっていますのでご注意ください。

4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等

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  患者数 平均在院日数 平均年齢
軽症 16 15.38 49.00
中等症 82 15.72 73.62
重症 68 22.26 83.60
超重症 37 28.14 83.43
不明

市中肺炎とは、普段の社会生活の中でかかる肺炎のことです。
当院では中等症以上の患者さまが多くおります。


  • 補足:重症度は市中肺炎ガイドライン重症度分類システム(A-DROPシステム)により分類しています。

5. 脳梗塞の患者数等

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発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 145 30.17 76.62 12.35%
その他 17 31.18 69.94 1.85%
  • 当院では急性期医療だけでなく、回復期リハビリテーション病棟というリハビリテーションを集中的に行う病棟等も備えており(令和6年11月1日から)、総合的な治療管理を行っています。

補足:平均在院日数は急性期医療を行う一般病棟の期間だけではなく、回復期リハビリテーション病棟等に移られて退院するまでの日数です。一般病棟のみの他病院と、平均在院日数の単純比較はできませんのでご注意ください。

6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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●診療科名:外科 診療科コード:110
Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 483 0.17 1.04 0% 65.39
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 121 1.63 5.17 0% 63.44
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術 52 1.00 2.15 0% 70.48
K6335 鼠径ヘルニア手術 51 1.25 2.45 0% 75.98
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜) 35 1.09 8.09 0% 68.89

外科で多い入院手術は、内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術や腹腔鏡下胆嚢摘出術です。虫垂炎やヘルニアではほとんどの症例が腹腔鏡手術で行われております。近年では手術支援ロボット(ダヴィンチシステム)を使用した胃・大腸の腹腔鏡手術を行っています。

外科の診療内容について
●診療科名:呼吸器外科 診療科コード:160
Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
K5131 胸腔鏡下肺切除術 25 2.88 3.00 4.00% 32.36
K514-71 肺悪性腫瘍及び胸腔内軟部腫瘍 ラジオ波焼灼療法
K6154 血管塞栓術 (頭部、胸腔、腹腔内血管等)

呼吸器外科で多い入院手術は、胸腔鏡下肺切除術、肺悪性腫瘍手術です。

呼吸器外科の診療内容について
肺がんラジオ波・凍結治療センターの診療内容について
●診療科名:乳腺外科 診療科コード:610
Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術) 47 1.00 6.62 0% 68.94
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術) 44 0.98 2.86 0% 61.45
K4765 乳腺悪性腫瘍手術 (乳房切除術・胸筋切除を併施しない) 17 1.00 6.94 0% 60.29

乳腺外科での入院手術の多くは、乳癌に対する乳房切除術です。乳房形成などの整容における選択肢が広がっており、当院では形成外科との協働で実施いたします。

乳腺外科の診療内容について
●診療科名:心臓外科 診療科コード:171
Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
K552-22 冠動脈、大動脈バイパス移植術(人工心肺不使用)(2吻合以上) 19 7.32 13.89 0% 68.89
K560-21 オープン型 ステントグラフト内挿術 17 5.24 44.71 11.76% 68.47
K5551 弁置換術(1弁) 15 7.00 18.60 0% 79.93
K5553 弁置換術(3弁) 11 19.09 50.18 0% 82.27
K5552 弁置換術(2弁)

心臓外科で最も多い手術は、冠動脈、大動脈バイパス移植術です。心臓外科では循環器全般の外科治療(虚血性心疾患、弁膜症、大動脈解離、大動脈瘤、閉塞性肥大型心筋症、頸動脈狭窄症、不整脈、心臓腫瘍など)に対応しております。また、低侵襲手術も積極的に取り入れ患者さまの負担の少ない治療を行っております。

心臓外科の診療内容について
●診療科名:血管外科 診療科コード:170
Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
K617-6 下肢静脈瘤血管内塞栓術 142 0.85 0.89 0% 70.63
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 56 1.93 6.43 1.79% 79.57
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 34 0.82 0.82 0% 68.82
K5612 ロ ステントグラフト内挿術 (腹部大動脈) 16 2.63 8.50 0% 77.06
K6171 下肢静脈瘤手術(抜去切除術) 15 1.00 2.00 0% 64.47

血管外科で最も多い入院手術は、下肢静脈瘤血管内塞栓術です。これは逆流のある伏在静脈内カテーテルを入れて、瞬間接着剤を注入し、血管を塞ぐ治療法です。血管外科では、対象となる患者さまが高齢であることが多いため、低侵襲治療と呼ばれる"患者さまの身体にかかる負担が少ない治療"を積極的に選択しております。

血管外科の診療内容について
下肢血管・創傷治療センターの診療内容について
●診療科名:整形外科 診療科コード:120
Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
K0821 人工関節置換術(膝) 等 261 1.30 16.08 0% 72.30
K0461 骨折観血的手術(大腿) 等 200 1.69 23.65 15.00% 75.46
K0811 人工骨頭挿入術(股) 98 2.83 32.42 10.20% 82.86
K0462 骨折観血的手術(前腕・下腿) 等 96 2.41 9.36 1.04% 64.99
K0483 骨内異物除去術(前腕・下腿) 等 70 1.01 1.50 0% 51.99

整形外科で最も多い入院手術は、人工関節置換術です。平成30年8月より人工関節センターを設立して、症状にあわせた治療法の提案を行っています。

整形外科の診療内容について
人工関節センターの診療内容について
●診療科名:脊椎脊髄病センター 診療科コード:121
Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
K1422 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方又は後側方固定) 24 8.13 28.25 45.83% 77.42
K142-4 経皮的椎体形成術 19 7.63 16.89 15.79% 81.47
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術 (椎弓形成) 11 2.91 23.45 0% 73.91
K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術 (後方椎体固定) 11 2.18 19.91 9.09% 72.91
K1342 椎間板摘出術(後方摘出術) 10 2.70 13.10 0% 53.10

脊椎脊髄病センターで多い入院手術は、脊椎固定術・椎弓切除術・椎弓形成術です。当院では患者さまの病状に応じて、最小低侵襲手術から頚椎疾患の標準手術である椎弓形成術、ずれた背骨に対する最小侵襲固定術や曲がった背骨に対する広範囲の矯正固定術、頚椎の難病、難治性疾患に対する頚椎再建固定術など部位や手術の大小問わず、高度な脊椎脊髄病医療を提しております。

●診療科名:内科 診療科コード:010
Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 62 1.44 2.23 0% 69.40
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 46 0.57 10.76 2.17% 79.80
K654 内視鏡的消化管止血術 46 2.50 17.76 8.70% 78.59
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 37 1.46 17.43 5.41% 77.00
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜) 32 2.16 7.97 0% 73.44

内科で多い入院手術は、内視鏡による大腸ポリープ切除術や、内視鏡による消化管の止血術です。その他に内視鏡による胃粘膜切除術なども多く行っております。

内科の診療内容について
●診療科名:循環器内科 診療科コード:070
Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 (その他) 331 2.41 2.01 0.30% 76.40
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 174 1.47 1.45 0% 76.90
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術 108 1.70 2.28 0% 69.10
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術 (急性心筋梗塞) 44 0.02 13.36 0% 69.95
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術 (不安定狭心症) 37 0.11 16.97 2.70% 71.70

循環器内科で最も多い入院手術は、経皮的冠動脈ステント留置術です。上肢の橈動脈や上腕動脈などから「カテーテル」という細い管を挿入し、冠動脈の狭窄部まで進め、ステントという小さいメッシュ状の金属の筒を血管に留置する低侵襲的な治療法です。また、頻脈性不整脈に対しては従来の薬物治療だけでなく、3次元ナビゲーションシステムを用いた高周波電流によるカテーテルアブレーション治療(経皮的カテーテル心筋焼灼術)を、静脈点滴での全身麻酔下で行っております。

循環器内科の診療内容について
●診療科名:耳鼻咽喉科 診療科コード:240
Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 36 0.69 2.97 0% 56.28
K347 鼻中隔矯正術 26 0.81 3.12 0% 41.23
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 26 0.85 5.54 0% 21.58
K344 経鼻腔的翼突管神経切除術 16 0.69 3.00 0% 48.00
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 13 0.08 5.08 0% 45.08

耳鼻咽喉科で最も多い入院手術は、内視鏡下鼻・副鼻腔手術です。令和5年5月より、鼻副鼻腔疾患に対する内視鏡を用いた鼻副鼻腔手術を開始しております。

耳鼻咽喉科の診療内容について
●診療科名:脳神経外科 診療科コード:150
Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 20 1.85 14.55 0% 76.80
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術
K178-4 経皮的脳血栓回収術

脳神経外科で最も多い入院手術は、慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術です。
頭蓋骨に小さな穴をあけて、管を挿入し脳と頭蓋骨の間にある血腫を除去・洗浄する手術です。

脳神経外科の診療内容について
●診療科名:形成外科 診療科コード:130
Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) 27 0.00 1.00 0% 71.44
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(躯幹) 17 1.00 2.18 0% 52.76
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除)

形成外科で最も多い入院手術は、眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法)です。余った皮膚を切除した後、眼板と筋膜を固定して、眼瞼下垂を修復する手術です。

形成外科の診療内容について
●診療科名:眼科 診療科コード:230
Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
K2821 ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) 141 0.01 1.42 0% 78.62
K2686 緑内障手術(水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術)

眼科の入院手術の多くは、白内障に対する水晶体再建術です。濁った水晶体を超音波で吸引して、人工の眼内レンズを埋め込みます。

眼科の診療内容について
●診療科名:泌尿器科 診療科コード:310
Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる) 52 1.08 9.31 0% 68.88
K7811 経尿道的尿路結石除去術 (レーザー) 43 1.02 3.02 0% 67.67
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除術(ホルミウムレーザー等使用) 32 0.66 6.22 0% 74.22
K8036 ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他) 27 0.48 4.74 0% 74.41
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 22 0.77 3.86 4.55% 78.55

泌尿器科で最も多い入院手術は、手術支援ロボット(ダヴィンチシステム)を使用した、腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術です。次に多いのは、尿路結石のレーザーによる砕石手術、前立腺肥大症に対する内視鏡的レーザー核出術(HoLEP)です

泌尿器科の診療内容について
●診療科名:婦人科 診療科コード:330
Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 等 26 1.00 4.77 0% 49.15
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(腹腔鏡) 23 0.96 4.26 0% 49.09
K861 子宮内膜掻爬術 16 0.00 0.56 0% 56.06
K872-31 子宮内膜ポリープ切除術 15 0.60 0.93 0% 51.07
K867 子宮頸部(腟部)切除術 12 0.92 1.08 0% 46.25

婦人科で最も多い入院手術は、腹腔鏡下腟式子宮全摘術です。婦人科良性疾患では、子宮筋腫や卵巣腫瘍などロボット支援下、腹腔鏡下、腟式及び開腹による手術療法を中心に治療しております。手術負担の少ない、低侵襲性手術を積極的におこなっております。

婦人科の診療内容について

7. その他(播種性血管内凝固等の請求率)

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DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる 32 0.34%
180010 敗血症 同一 28 0.30%
異なる 34 0.36%
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 15 0.16%
異なる

こちらの指標は医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロにはなりえないものの、少しでも改善すべきものとして入院契機病名(入院のきっかけとなった病名)との同一性を区別して症例数と発生率を示したものです。すべて1%未満の低い請求率となっています。

医療の質指標

1.リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率

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肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数(分母) 分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者数(分子) リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
1366 1104 80.82%

術後肺血栓塞栓症の予防対策が取られているか評価する指標です。周術期の肺血栓塞栓症の予防行為の実施は、急性肺血栓塞栓症の発生率を下げることにつながると考えられています。予防方法には、弾性ストッキングの着用や間歇的空気圧迫装置の使用や抗凝固療法があり、リスクレベルに応じた実施が推奨されています。

2.血液培養2セット実施率

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血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に2件以上ある日数(分子) 血液培養2セット実施率
933 14 1.50%

血液培養は、1セットのみの場合の偽陽性による過剰治療を防ぐため、2セット以上行うことが推奨されています。今回、電カルテシステムと請求システムの不具合で正確な数値を抽出することができませんでした。実際は検査部門から約70%の実施率と報告されています。

3.広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率

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広域スペクトルの抗菌薬が処方された退院患者数(分母) 分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日までの間に細菌培養同定検査が実施された患者数(分子) 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
1093 773 70.72%

不適切な抗菌薬の使用は、耐性菌の発生や蔓延の原因になることから、抗菌薬投与前の適切な検体採取と培養検査が求められています。

4.転棟・転落発生率

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退院患者の在院日数の総和もしくは入院患者延べ数(分母) 退院患者に発生した転棟・転落件数(分子) 転棟・転落発生率
72971 193 2.64‰

入院中の患者さまの転倒やベッドからの転落の原因は、入院という環境の変化によるものや疾患そのもの、治療・手術などによる身体的なものなどさまざまなものがあります。この指標は、患者さまへ障害に至らなかった件数も含めています。事例を分析することで、予防策を実施して転倒・転落発生リスクを低減していく取り組みが、転倒による傷害予防につながります。

5.転棟転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上

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退院患者の在院日数の総和もしくは入院患者延べ数(分母) 退院患者に発生したインシデント影響度分類レベル3b以上の転棟・転落の発生件数(分子) 転棟転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
- - -

この指標は、転倒・転落によって患者さまに一定以上(※インシデント影響度分類レベル3b以上)の傷害が発生したかをみる指標になります。今回、件数が10件未満のため「-(ハイフン)」で表示されていますが、数値が低く、発生率が小さいことを意味しています。
※インシデント影響度分類レベル3b以上とは損傷のレベルとして、手術・ギプス・骨折を招いた・必要なかった神経損傷・身体内部の損傷のため診察が必要となった場合や、転倒による損傷の結果、患者さまが死亡した場合などが当てはまります。

6.手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率

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全身麻酔手術で、予防的抗菌薬投与が実施された手術件数(分母) 分母のうち、手術開始前 1 時 間以内に予防的抗菌薬が投与開始された手術件数(分子) 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
2624 2528 96.34%

現在、細菌感染を起こしていないが、手術後の感染をできるだけ防ぐため、抗生物質をあらかじめ投与することを予防的抗菌薬投与といいます。
開胸、開腹を伴う手術等は、手術開始直前に抗菌薬を点滴などで投与することにより、手術後の感染を抑えることが期待されています。

7.d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率

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退院患者の在院日数の総和もしくは除外条件に該当する患者を除いた入院患者延べ数(分母) 褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡)の発生患者数(分子) d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
67305 106 0.16%

褥瘡は、看護ケアの質評価の重要な指標の一つとなっています。褥瘡は患者さまのQOL(生活の質)の低下をきたすとともに、感染を引き起こすなど治癒が長期に及ぶことによって、結果的に在院日数の長期化や医療費の増大にもつながります。より低い値のほうが望ましい。

8.65 歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合

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65歳以上の退院患者数(分母) 分母のうち、入院後48時間以内に栄養アセスメントが実施された患者数(分子) 65 歳以上の患者の入院早期 の栄養アセスメント実施割合
6431 6370 99.05%

早期に低栄養リスクを評価し適切な介入をすることで、在院日数の短縮や予後の改善につながります。

9.身体的拘束の実施率

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退院患者の在院日数の総和 (分母) 分母のうち、身体的抑制日 数の総和(分子) 身体的拘束の実施率
110104 8932 8.11%

身体拘束は制限の程度が強く、二次的な身体的障害を生む可能性があり、身体拘束・抑制は慎むべきものであります。患者さまの尊厳を守るため、身体拘束はきわめて限られた状況下で必要最低限のみ許される行為であります。

更新履歴

2025年9月26日 令和6年度の病院指標を公開しました。

診療実績・病院指標