回復期リハビリテーション病棟
回復期リハ病棟における専従業務を中心に診療を行い、施設基準Ⅰを満たすチーム医療を遂行しています。現時点では46床運用ですが、数年以内に増床予定です。
下記の通りの回復期リハ病棟適応症例を対象として、多職種協働での在宅復帰をめざしたリハを行っています。独居世帯であったり、老々介護世帯で、在宅復帰が困難な場合も少なくなく、医療相談員(MSW)を中心とした退院先検討を、本人ご家族と共に十分な検討と退院準備も進めていきます。
当院の特長は、隣接する急性期病床との連携が密接であり、急性期治療と急性期リハを行う段階からスタッフ間で連携して在宅復帰をめざしたリハプログラムの遂行が行えることです。
更には、多数の診療科医師による検査・治療も並行して実行できるので、合併症や併存症に対して、一時的に急性期病棟に転棟・転科して、精査・加療を行った上で、再度回復期リハを続けることが容易にできます。
回復期リハ病棟の適応疾患に限定されますが、各症例に応じた個別プログラムについて、急性期治療中にもアドバイスを加え、より早期からの集中訓練を始め、回復期リハ病棟での訓練まで切れ目のない一貫性の訓練を企画・遂行できるようにしています。
リハビリテーション科、桑原和英
回復期リハビリ病棟の対象疾患 |
入院の上限日数 |
脳血管疾患・脊髄損傷・頭部外傷・くも膜下出血のシャント術後・脳腫瘍・脳炎・急性脳症・脊髄炎・多発性神経炎・多発性硬化症の発症もしくは手術後 | 150日 |
高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害・重度の頚髄損傷および
頭部外傷を含む多部位外傷 |
180日 |
大腿骨・骨盤・脊椎・股関節または膝関節の骨折または手術後 | 90日 |
大腿骨・骨盤・脊椎・股関節または膝関節の神経・筋または靱帯損傷後 | 60日 |
外科手術または肺炎等の治療時の安静によりきたした廃用症候群 | 90日 |
回復期アウトカム評価
回復期リハビリテーション病棟では、平成28年度の診療報酬改定より、「アウトカム評価」が導入されました。アウトカム評価とは、入院から退院までの期間にどの程度日常生活動作能力改善したのか、というリハビリの効果を示す指標の一つです。数値が大きいほど、リハビリの効果が高いということが言えます。最も高い施設基準はこの数値が「40以上」である必要があり、当院ではこの基準をクリアしています。
◆当院 回復期リハビリテーション病棟 アウトカム評価の結果
期間 | アウトカム評価の結果 |
令和2年4月1日~令和2年9月30日 | 68.97 |
令和2年10月1日〜令和3年3月31日 | 76.11 |
当院回復期リハビリテーション病棟では、患者様が早期に在宅へ戻られ、安心して生活を送ることが出来るよう、これからも患者様、ご家族様と共に、職員一同励んでいきたいと思います。
回復期リハビリテーション病棟 スタッフ一同