主な治療の紹介

経皮的冠動脈形成術(Percutaneous Coronary Intervention; PCI)

狭心症や急性心筋梗塞など、冠動脈(心臓の筋肉に血液を運ぶ血管)が狭窄または閉塞している患者さんに対して、風船やステントを用いて狭くなった冠動脈を広げる治療です。当院は経皮的高速回転アテレクトミー(通称ロータブレーター)の認定施設であり、高度石灰化病変に対する治療を行っております。また左冠動脈主幹部や慢性完全閉塞性病変といった複雑病変に対しても積極的に治療を行っており、良好な治療成績が得られています。

<狭心症>

<急性心筋梗塞>

<経皮的冠動脈形成術 (PCI; percutaneous coronary intervention)>

<右冠動脈の慢性完全閉塞病変に対する心臓カテーテル治療>

治療前            治療後

ロータブレーター (Rotational Coronary Atherectomy)

当院はロータブレーターの認定施設です。ロータブレーター(図1)は先端にダイヤモンドをちりばめた高速回転ドリルで、石灰化を伴う動脈硬化の強い冠動脈狭窄病変を削る治療です(図2)。ロータブレーターは先端に人工のダイヤモンドで作られたドリルを備えていて、1分間に14-23万回の回転を行い、石灰化病変を削ることができます。通常の心臓カテーテル治療において、約5-10%程度はロータブレーターが必要な症例が含まれますので、心臓カテーテル治療において非常に重要な医療機器です。

図1 ロータブレーター  図2 ロータブレーターによる治療

冠血流予備量比(Fractional Flow Reserve; FFR)

冠動脈内に狭窄病変がある場合に、狭窄病変によってどの程度血流が阻害されているかを調べる検査です。当科ではこのFFRを用いて経皮的冠動脈形成術の適応を判断しています。

光干渉断層法(Optical Coherence tomography; OCT)

光干渉断層法は近赤外線を用いて約10μmといった、非常に微細な冠動脈内の情報を得る事が出来ます(図 1)。更には3D画像構築を行う事で冠動脈病変の詳細な病態を把握し、質の高いステント治療を行う事が可能です(図2)。

血管内超音波法(Intravascular Ultrasound; IVUS)

超音波を用いて冠動脈の動脈硬化の性状や血管の大きさを測定し、適切なステント治療のために役立てています。

大動脈バルーンパンピング(Intra-Aortic Balloon Pumping; IABP)

足の付け根より胸部―腹部大動脈内にバルーンカテーテルを留置し、心臓の拍動に同期して30~40mlのバルーンを拡張、収縮させる事で心臓の圧補助を行う補助循環装置です。循環動態が悪く、複雑な冠動脈病変の治療の際に使用します。

経皮的心肺補助装置(Percutaneous Cardio-Pulmonary Support; PCPS)

心臓がポンプとして十分機能しなくなった場合に緊急で用いる心臓補助装置(人工心肺システム)です。とくに心原性ショック、難治性心室頻拍・心室細動、重症肺塞栓症、劇症型心筋炎といった非常に重篤な病態において有用です。当院でも心停止で搬送された急性心筋梗塞患者さんの救命に劇的な効果をあげています。

ペースメーカー植え込み術

主にMRI対応型のペースメーカーによる植え込み手術を行っています。局所麻酔下にて主に徐脈性(脈がゆっくりになる)不整脈(洞不全症候群、房室ブロックなど)に対して鎖骨よりやや下の前胸部に植え込みを行います。

経皮的末梢血管インターベーション(Percutaneous Peripheral Intervention; PPI)

動脈硬化による下肢の血管狭窄・閉塞に対しまして、ステント、バルーンなどで血管の狭窄、閉塞性病変に対して治療を行います。また腎機能障害や2次性高血圧の原因となる腎動脈狭窄症に対してもカテーテル治療を行っています。

<右浅大腿動脈の閉塞性病変>

治療前             治療後

<クロッサーシステム>

クロッサーシステムは、約 2mm のカテーテルの先端が削岩機のように毎秒何万回も振動することで完全閉塞した固い血管にガイドワイヤーを通過させるデバイスです。下図の様に硬い 閉塞部位をクロッサーの振動で通過させます。高度石灰化の進んでいる患者さんに対して従来の治療法が困難な場合、この「クロッサーシステム」を 用いることにより治療の選択を拡げ、安全かつ有効性の高い医療を提供できます。

心臓リハビリテーション

当院リハビリ科には約100名のリハビリスタッフが在籍しています。急性心筋梗塞などで心臓の機能が損なわれた患者様も、元気に退院出来る様に心臓リハビリテーションを行っています。

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