リウマチ

リウマチ看護外来とは

〇リウマチ看護外来の役割
今日、関節リウマチは薬物治療の進歩に伴い、発症早期から積極的かつ強力な治療によって、機能的寛解を目指す時代となってきました。診断から評価、治療において高度化、専門化しており、より安全で確実な医療が求められます。また、関節リウマチの治療目標は患者の身体的苦痛のみでなく、社会・心理・経済面まで多岐に渡るため、各分野の専門職が連携し患者さまを支えることが重要です。日本リウマチ財団※1は、「リウマチ性疾患のケアに関する優れた看護師を育成し、医師と連携・協働して 医療技術の進歩と医療水準の向上を図り、系統的治療により国民の健康と福祉に貢献すること」を目的とした「認定リウマチケア看護師制度」を2010年度から発足しており、私たちもこの資格を持った専門の看護師です。
治療の選択肢が広がった今、患者さまが安心して治療を受けられるよう、また患者さま自身が正しい知識を持ち、自己管理を行えるよう支援させて頂きます。
また私達は、良質な医療を提供するため医師との連携を密にし、情報共有を行なっています。治療に対する患者さまの思いは多種多様です。安心して満足した治療を受けて頂くために、看護外来ではプライバシーに配慮し、丁寧で分かりやすい説明を心がけ、治療中の皆さまをサポートして参ります。

関節リウマチについては、「関節リウマチ」ページをご参照ください。

※1.日本リウマチ財団では患者さま向けにリウマチに関する知識、専門医施設の紹介などを行っています。

http://www.rheuma-net.or.jp/rheuma/index.html

相談・指導内容

主に以下の内容について、医師の指示書のもと指導を行っています。また結果については医師に報告し継続診療につなげています。
〇関節リウマチ全般における基礎知識
病態、症状、合併症予防、検査データの見方、日常生活指導
〇薬物治療について
内服薬(主にメトトレキサート)や生物学的製剤の作用・副作用、用法、合併症予防、日常生活指導
〇全身状態の把握
口腔内病変・足病変の観察、定期検査(レントゲン・感染症やリウマチ特殊採血・骨密度)の実施状況と結果の確認、術前チェック
〇社会福祉や経済面
各種制度の案内

※また上記の結果から必要時、歯科口腔外科・フットケア外来・医事課・医療ソーシャルワーカーとの連携を図っています。

スタッフ紹介

〇看護師長 小尾礼

【資格】
看護師(看護学士)
保健師(保健学士)
日本リウマチ財団認定リウマチケア看護師 2012年取得
骨粗鬆症学会認定骨粗鬆症マネージャー※2
第一種衛生管理者
養護教諭

【講演実績】

2017年 骨粗鬆症地域連携の会 院内型リエゾンサービスと運用後の変化-薬物治療率は向上したか-
2016年 骨粗鬆症チーム医療勉強会 当院における骨粗鬆症マネージャーの活動と取り組み後の結果
2016年 骨粗鬆症チーム医療勉強会 当院におけるリエゾンサービスの実際
2015年 Remicade Nurse Seminar千葉 リウマチケアにおける看護師の役割-症例から見る教育的介入とセルフケア向上にむけた関わり-
2014年 Remicade Nurse Seminar千葉 当院における関節リウマチに対するインフリキシマブ継続率の検討-脱落症例から見えてきたこと-
2013年 教育研修会 リウマチ外来における今後の展望
2012年 院内研修 当院における生物学的製剤の使用状況と関節リウマチ患者への看護

※2.関節リウマチと骨粗鬆症には密接な関係があり、関節リウマチの患者さまは骨粗鬆症になりやすいことが分かっています。そのため当院でも年に1回の骨密度測定を推奨しています。骨粗鬆症に対するご相談もお受けします。
骨粗鬆症学会ホームページ http://www.josteo.com/ja/index.html

〇塩田恵理子

【資格】
看護師
日本リウマチ財団認定リウマチケア看護師 2014年取得

 

〇加良教江

【資格】
看護師
日本リウマチ財団認定リウマチケア看護師 2016年取得

 

 

 

ご案内

○看護外来の日程とご予約について
毎月、第2火曜第4金曜の午後に外来を行っています。
ご希望の方は担当医師、整形外科窓口にお声掛けください。
外来予約センターからもご予約は可能ですが、医師に相談のもと実施させて頂きます。
○外来場所
1階の外来治療室で行っています。売店の右隣です。

相談内容の例・よくある質問

Q.リウマチは治るのですか?
A.医師のページにも記載がある通り、発症原因の40%が遺伝的要素とされています。今のところ遺伝子を変えることは出来ません。しかし、現在は副作用が少なく、効果の高い薬剤が多数出てきています。早期にうまく使用すれば、寛解(かんかい=症状のない状態)という目標を達成することができ、関節変形の進行も抑えられます

Q.メトトレキサート(MTX)を飲み忘れてしまった。どうしたらいいでしょうか?
A.慌てることはありません。朝の分を夕に、夕の分を翌朝に、という風に1回分ずつずらして飲んで構いません。1日分忘れてしまった場合でも翌日にずらして飲んでください。その時は葉酸も同じだけずらして飲んでください。ただし、思い出した時に全部いっぺんに飲むことはしないでください。
もし、数日間服用を忘れた場合は、その週は飛ばし、翌週から再開してください。
【例:1回分忘れた場合】

 

Qメトトレキサートと一緒に葉酸を処方されましたが、気をつけなければならないことは何ですか?
A.葉酸は、メトトレキサートの容量が多い方や副作用の出やすい方に処方されます。葉酸を飲むことでメトトレキサートに起こる副作用(口内炎・吐き気・下痢・肝機能障害)を防ぐことができます。
葉酸は必ず指定された用法・容量で内服してください。一度にたくさん飲んでしまうと、メトトレキサートの効果がなくなり、リウマチを悪化させる原因となってしまいます。また、最近ではアプリメントや栄養補助食品に葉酸を多く含む製品があり青汁などもその一つです。それらを飲む際は必ずご相談ください。

Q点滴と皮下注射とでは効果が異なりますか?
A.効果は同等とされています。患者さんのライフスタイルや年齢、性格なども考慮して選択しています。大切なことは「病気そのものに加えて、病気を持った患者さん自体をみる」ことです。問診でしっかり患者さん全体を見ていきます。
一緒に自分にあう薬剤を見つけていきましょう。

Q.肺炎球菌ワクチンのお知らせがきましたが、受けても良いですか?
A.ぜひ、接種をお勧めします。
リウマチ治療中の方、特にメトトレキサート内服中や生物学的製剤を使用中の方は、免疫力が落ちて感染症にかかりやすくなっています。また、一度感染すると重症化しやすくなります。肺炎球菌ワクチンや、インフルエンザワクチンの定期接種をお勧めしています。
予防接種の中には、上記のような不活化ワクチンの他に、生ワクチン(麻疹や風疹、水疱瘡)もあります。免疫抑制剤を使用中の患者さまは生ワクチンを受けることが出来ません。予防接種についての相談や疑問もぜひお尋ねください。

Q.リウマチ治療中ですが、妊娠を希望しています。可能でしょうか?
A.リウマチ患者さんでも妊娠出産は可能です。しかし、妊娠によって10~20%の方が症状の悪化を認めたとの報告もあります。また、一番の問題は薬剤による胎児への影響です。リウマチ治療には非ステロイド抗炎症薬から生物学的製剤まで、多種多様な薬剤が使用されており、胎児に与える影響の度合いや、妊娠前の中止期間なども様々です。妊娠を希望される方は、必ず医師にご相談ください。
また、希望はしていなくても適齢期の女性であれば、妊娠することもあります。妊娠の可能性がある方も注意が必要です。看護外来でもご相談を受け付けます。

Q.リウマチだと、スポーツなどは制限したほうが良いですか?
A.制限の必要はありません。むしろ適度に体を動かす方が大切です。楽しいことは免疫力を高めますので体にも良いことです。ただ、痛みのあるうちは無理をせず休息を取ることが重要です。医師と一緒に痛みのコントロールをしていきましょう。

 

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