溶連菌感染症

風邪に似ている溶連菌感染症

溶連菌感染症は、発熱・咽頭痛で発症し、初期には普通の風邪と区別がつきません。吐き気や腹痛をともなう場合もあります。典型的になると、紅い細かい発疹が全身にでてきます。後に全身の皮、特に指先が薄く細かく剥けます。実際には早期に抗生物資が投与されるために、典型的な症状がでる人は少なくなっています。そのため、「風邪ですね。」ですまされてしまう場合が考えられます。

合併症が恐い溶連菌感染症

溶連菌感染症が恐いのは、治りにくい合併症をおこすからです。すっかり治ったと安心している頃に、血尿が出たり、顔や脚がむくんだりすることがあります。これが、溶連菌感染症後の急性糸球体腎炎です。入院安静が必要で、きわめてまれではありますが、命にかかわる場合もあります。この他に、急性期の合併症として、中耳炎・副鼻腔炎・肺炎などがあります。リウマチ熱も合併症の一つで、心臓に後遺症を残すことがありますが、最近ではほとんどみられません。

確実な診断と治療で合併症を防ぎましょう。

1日でも抗生剤を飲むと、菌を証明することができなくなります。溶連菌が疑われるときは、治療開始前に検査をする必要があります。この検査なくしては、確実な診断はできません。溶連菌感染症と診断されたら、抗生物質を10日間しっかり飲み続けることが必要です。きちんと飲み続けないと多くの場合再発します。たびたび再発していると、それだけ合併症をおこす確率も高くなります。当院では、溶連菌感染症の合併症を防ぐため、細菌検査を積極的に行っています。保護者の方のご理解ご協力をお願い申し上げます。

治療後に尿検査で腎炎のないことを確認

抗生物質を飲み終えたところで、尿検査をします。その2週間後にもう一度検査をして異常が無ければ、それで一応終了となります。まれに、それ以降に合併症をおこすこともありますので、なにか気になる事が生じましたらご相談ください。

兄弟に感染していないか調べます。

溶連菌は感染力が非常に強いので、兄弟は既に感染している可能性があります。何らかの症状がある兄弟は、検査で溶連菌がついていないか確認しましょう。ついていれば、10日間治療します。症状がない場合は、喉の痛みなどの症状が出てこないかを、注意して観察してください。症状の出現があれば、受診しましょう。

柏厚生総合病院溶連菌感染症患者数グラフ